1月30日 朝
土曜の朝の定番といえば、旅サラダだ。いつしかこれに正義のミカタも加わったが、いつごろからか観なくなった。たぶん安倍首相の事件があったころぐらいからだと思う。旅サラダだけはいまでも観る。旅サラダのMCといえば、神田正輝さんと向井亜紀さんだった。神田さんの仕事はおやじぎゃぐという名のダジャレ。向井さんの大仕事は「ラッシャーさーん」だったが、これが去年か一昨年、なくなった。ラッシャーさんの絵面が今の時代にふさわしくなくなったのが原因かもしれないし、コロナ禍とか、それ以外に何かあったのかもしれないが、ラッシャーさんのコーナーが中丸さんのコーナーになった。このあたりから番組がおかしくなった。水戸黄門が印籠を出し渋るような感じというか。コロナ禍と並走するように迷走しだしたのだった。向井さんとともに三船美佳さんも番組卒業となる。離婚して、関西に移住したのは知っていたが、いつごろから旅サラダに加わったのか定かではない。気づけばいた、という座敷わらしのような存在だった。旅サラダは神田さん、向井さん、カッツー勝俣さんの番組だった気がするが、三船さんも彩りに欠かせなくなった。向井さんが30年。三船さんが14年。三船さんもなんか企画を持っていたが、楽しみだったのは勝俣さんのひとっぷろのほうで、風呂好き酒好きとしては風呂前に飲食する風習を冒涜として眺めていたものだった。向井さん、三船さんの番組卒業は3月25日。卒業旅行はどこだろうといまから楽しみであり、寂しくもあるのだった。昔から旅番組が好きだった。自分で旅するのではなく、他人が旅するのを眺めるのが好き。こういった傾向はいまでも数多くあって、鉄オタではないが、鉄オタを見るのが好きだったり、釣りはしないが、釣り番組を見るのが好きだったりする。昭和の旅番組といえば、兼高かおる世界の旅が代名詞だった。いまの鳥海さんのような存在というか、旅の代名詞が兼高さんだった。本棚をあさるともしかしたら著作が見つかるかもしれない。ふたりは旅サラダを卒業するが、旅は続く。新鮮な旅サラダを毎週、いただくのでした。
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