6月29日 朝
ハーモニカといえば、トンボメジャーボーイとホーナーブルースハープを愛用してきた。はじめて買ったのはトンボメジャーボーイのCで、ひとつしか持っていないからDのコードの曲にでたらめで合わせていたりした。ある日、ある場所で、あるひとにホーナーのハープをプレゼントしてもらった。これが抜群の吹き味というか、トンボの吹きやすさにはない手こずり感がロック小僧にはたまらないのだった。長年、ハープにはこの二大メーカーしかないとおもいこんできた。昨日、たまたまブックオフでヤイリのハープを見つけた。価格は新品で732円。まず、なぜ、こんなに安いの?と驚いた。はじめてハープを買ったとき、たしか2500円だった。今は同じものが3850円で売られている。ヤイリといえば、エスエーのナオキ氏がアンプラグドで用いるフォークギターブランドという知識ぐらいしか持ち合わせていない。ヤイリのギターは高い。一般標準モデルでも20万ぐらいはしたような記憶がある。アコギの代表ブランドを挙げると、マーティン、ギブソン、国内であればヤマハといったなか、ヤイリのギターを持つナオキ氏のセンスはやはり別格で、そんなヤイリのハープが732円。これはどうしたことか。早速、スマホ検索すると、楽天では570円だった。目を疑った。ショッピングサイトを比較し、アマゾンの600円台のハープをブックオフのギター売り場で注文した。キーはBメジャー。ずっと欠損していたキーだが、これでカーマカメレオンを吹くことができる。ブックオフではほかにヤマハのYT2000という30年前のチューナーが282円で売られていた。取説付きで、そんなに使用感もない。あと、コンパクトギタースタンドとシールドを買って帰った。本当に使えるのか、不安だったが予備の角電池があったので交換してスイッチを入れると見事に光った。赤い針がびよーんと伸びるのだが、それが短くて、かわいくて、このレトロ感がたまらない。チューナーは何個か持っているのだけれど、はじめて買ったピギーのマニュアルチューナーを今もメインで使っている。これまた古い代物で、正確さも利便性も見やすさもスタイリッシュ性にも欠けるのだが、愛しくて手放せない。古い友達といったかんじだ。ヤイリの10穴ハープは吹きにくいとのことだが、果たしてどうなのだろう。弾きにくいギターとか、乗りにくいバイクとか、吹きにくいハープとか、着やすいレザージャケットとか、履きやすいブーツとか、穿きにくいレザーパンツとか、聴きやすいロックとか、そういったカテゴライズは成立するものだろうか。馬は馴らすもの。海馬を馴らせ。そういった精神は重要だとおもう。創意工夫でレザーもフィットするのだ。ヤイリのハープ。到着を楽しみに待つ。
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