7月13日 午前中

今朝の朝日新聞社会面に芸人の闇営業関連の記事が載っていた。結句、宮迫氏が100万、田村氏が50万の報酬を受け取っていたことが昨日、判明したという。その他メンバーが数万円。それぞれ修正税務申告をする。吉本としてはその償いとしてNPO法人に300万を寄付し、今後はタレント個人が受けた仕事すべてを会社に報告することを定めた共同確認書をつくり、全芸人に署名させる。吉本とジャニーズ事務所。芸能界が分岐点にきていると感じる。ジャニー北川氏という重鎮を失い、かつてのメディア環境もいまではそのおもかげも少ない。芸能事務所に所属してタレント活動するメリットと自らが自らをプロデュースするメリットを秤にかける。気づけばユーチューブも生配信も芸能人ばかりだ。もともとこのひとの芸はなんなの?というひとから、え、こんなひとが、というひとまでも誰もかれもがネット上の波を乗りこなしている。さすが、芸能人の知名度はたいしたもので、すごいなと感心するいっぽう、なにか寂しい気持ちにもなる。このあたりがショービジネスの本場、米国との違いというか、トップに差がありすぎる。トップとの差ではなく、トップの差だ。日本で頂点に駆け上がってもたかだか数億円。実業家のそれにくらべても昔のあこがれは色あせてみえる。しかも昨今の風潮のようにひとたびつまずけばあるのは奈落の底ばかりで、底はひとしれず暗く、計り知れず、どこまで落ちるか定かでもない。ただ、こちらも昔とは違う点がある。顔が売れているだけにそもそも普通の職業に再就職できなかった時代とは異なり、顔が売れているだけに昨今は商売として成り立つ時代でもある。プライドも安い。私生活の切り売りだって大安売りだ。がんじがらめでスポンサーの顔色ばかりうかがう世界。コンプライアンス重視で傷つく人間が増えていくばかりの世間。なにが善でなにが最悪か。歌をうたう喜びは失せ、楽器の演奏はパソコンにとって代わられ、ひとを笑わせたいとおもった動機も薄れ、ただがむしゃらに踊りたいと無心になれた時代もおわり、ただ、風に流され、気づけば年老いていくばかりの若手。失った時間と失った情熱と失った機会。その答えは、風に吹かれて。

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