5月24日 朝
BOOK・OFFに続いてサンドウィッチのサブウェイも苦戦しているという。大幅に店舗数を減らし、今後もこの傾向に歯止めがかかりそうにない。その原因はコンビニの存在が大きく、価格帯で遅れをとっている。また、欧米人が楕円形のパンを好むのに対し、日本では食パンを好む。さらに日本では外食でサンドウィッチを食べるという感覚が乏しい。サブウェイ最大の売りである健康嗜好も昨今はコンビニのサラダ類の充実などに押される形となっている。サブウェイといえば野菜を摂取できるファーストフードとして大阪市内に住んでいたころはよく利用していた。食べごたえがあり、何より生野菜をいただいているという満足感があった。とかく批判されがちのファーストフードだがサブウェイだけはイメージが異なった。最近はたしかに見かけることも少なく、たとえ見つけても積極的に利用しようという気にはなれない。時代はめまぐるしく変わった。サンドウィッチの価格上限は300円程度。安くとも600円以上はするサンドウィッチに変わる健康的な外食はいくらでもある。もともと米国を資本とするサブウェイが日本にやってきたのは1992年。バブル期の華やかな雰囲気がまだまだ世間に蔓延するころ、健康嗜好を謳った目新しいスタイルは人目を惹いた。調理に火力や油を必要としないため、小スペースで出店できることが強みとなり、爆発的に店舗数を増やした。しかし、やがて伸び率も鈍化し、以降は不採算店を中心に閉鎖を進め減少の一途をたどることになる。利便性の面でどうやってもコンビニに抗うことはできない。ならば、差別化を図るしかないが、結局、方向性を打ち出せないまま、フランチャイズ権を持つサントリーホールディングスに見切りをつけられた格好だ。いっぽうで、先の嗜好の異なりというか、食習慣の違いに尽きる嫌いはある。米国作家の書く小説を読んでいると、サンドウィッチの登場は数知れない。たいていが楕円形をしたホールホイートであったり、日本人の感覚からするとひじょうにボリューミーなサンドウィッチが主要と映る。愛読するスペンサーシリーズでもとにかくサンドウィッチがでてくる。ハンバーガーよりもはるかに多い。世界規模では100か国を超える国に4万3000店以上を展開し、実はマクドナルドよりも多い世界最大の飲食チェーンであるサブウェイがなぜ日本では苦戦を強いられるか。なんだかんだ理由を列挙したところで、結局は食習慣の違いに大元があるのかもしれない。
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