3月15日 朝
10万円の商品券でハンカチでもお菓子でも買いなさい。3月3日のひなまつり。自民党新人議員を集めた会食で渡された土産は10万円の商品券だった。10万じゃたくあんも買えねえだろう、とデーブにいった長嶋さんの逸話を思い出した。たばこをやめて、財布をやめて、鍵をやめて、今現在、持ち歩くものといえば、スマホとハンカチしかなく、そのハンカチがいくらかというと、全100円均一。1000円で十枚。10000円で100枚。10万円なら1000枚と消費税を入れると、11万円と庶民感覚でつい勘定してしまうが、国会議員の給与もしょせん税金から賄われており、庶民感覚から徴収された血税が10万円のハンカチかと馬鹿にされてしまう気がするのもきっと庶民感覚のせいなのだろう。今朝のヤフートピックスで「40代の自民支持1割切る」と衝撃的な数字に驚いたが、まだ9.6パーセントもあるのかとよくよく見れば、まだまだ下降の余地はありそうなのだった。40歳代で初めて1割を切ったとあるから、ほかの世代を見てみると、30歳代、8.4パーセント。18歳から29歳、6.5パーセント。自民の縮図は高齢者の縮図でもあるのだった。先日、ジムの脱衣所で年寄りの立ち話の場に出くわした。自民党支持者は70代80代しかおらん。そんな会話だった。若くて70代、おそらく80代のふたりが自民をこけおろしていた。自民党を応援してきたのは岩盤保守と呼ばれる分厚い保守の支持層だったはずが、ふたを開けてみれば、岩盤どころか、泥沼のリベラルだらけとなり、傍目からみても、すっかり嫌気がさしているのだった。人のふるまいの基盤は堅い岩に根差している場合もあれば、沼沢の場合もある。グレートギャツビーのセリフが思い起こされる。