3月2日 朝

昨日はタンクトップで過ごせた。今日はどうだろう。日差しはないが、似たような格好で外出できそうだ。さて、オープン戦で大谷がホームランを放った。今年の春がはじまった。ホームランで幕を開ける球春。今年の選抜に大阪勢は出ないので、楽しみは半減だが、それでもカキンと聞こえると、胸がざわめく。大阪府立体育館に派手なのぼりが立つと、心がときめく。ほかに春を感じさせること。木曽路のメニューにサクラエビのかき揚げ、初ガツオが登場すると、目じりが下がる。スーパーの総菜にふきのとうの天ぷらが並ぶと、キュンとなる。卒業式ソングが街中に流れ出すと、想い出が琴線に触れる。やがて、桜が咲く。魂がゆさぶられる。桜の花を見ると、いてもたってもいられなくなるのはきっと日本人のディーエヌエーに刻まれているからだと酒ほそで解説していたが、その通りだと思う。散る桜、残る桜も散る桜。日本人の美意識を体現した完成系が桜並木なのだ。三月に入ると、ぐっと春が近づく。立春のは春は遠い去年の記憶だった。それが、啓蟄を迎えるころ、今年の記憶に移り変わる。三月はひなまつりで酒が飲めるぞ。四月は花見で酒が飲めるぞ。正月の熱燗はどこへやら。ビールのうまい季節がやってくる。夏の盛りより、ゴールデンウィークぐらいが最もビールがうまいとビール党はよく口にするが、その意見に賛同する。新緑のビール。真夏はビールよりも氷入りのハイボールがおいしい。ビールとえだまめよりハイボールときゅうりの浅漬け。最近は焼酎のウーロン割か炭酸割ばかり飲んでいるせいか、さほど、ビールを欲しなくなった。焼酎ではじまり、焼酎で終わる晩酌。勘違いだった。今日はビールを飲もう。というか、金麦を飲もう。曇り空でもええじゃない。春の風に乗っていればよかじゃない。気温よあがれ。もっとあがれ。雨もついでにあがりやがれ。