1月2日 朝

元日の夕方はさんタクというわけで、今年も例年にもれずテレビの前に鎮座した。昨年はこの時間帯に能登地震が起きて、日本中が震撼した。あの地震から一年。新たな正月を迎えたわけだが、テレビ界はどういったスタンスを取るのか。注目の時間帯は各社、追悼番組を組んできた。正月気分が一瞬で消し飛んでしまったような暗い雰囲気のなか、追悼式では全員が黒の上下に黒ネクタイというおよそ正月に似つかわしくない格好で重々しい表情を浮かべている。さんタクでも触れないわけにもいかず、という説明が冒頭にあり、今年は能登地震にフォーカスしたものとなった。感動を呼ぶようなチープなつくりになることなく、さんまさんは終始、笑いに徹していたし、番組としても重厚な年になった気がする。最後のうたは上を向いて歩こう。何かあれば、この歌がセレクトされるが、日本人の魂歌としての扱いは、欧米のレットイットビーとかヘイジュードみたいなレベルなのだろう。たかじん氏が療養していた年の歌はあんたで、この年の歌だけをはっきりと覚えている。あとは覚えていない。あんたと上を向いてを長く記憶することだろう。元日の恒例もさんタクぐらいになり、夜はどうしようかと迷ったが、行きつけも開いておらず、開いているのは近所のスーパーぐらい。結句、半額の寿司と刺身でビールを飲んだ。日本酒も飲んだね。という言い回しは「ラーメンをずるずる啜った。餃子も食ったね」という永ちゃんの本を参考にしてみた。年が明けた。今年はなんといっても万博イヤーだ。巳年が後押しするか。東京マーケットワイドを観ていたら、大化の改新も巳年だったという。辰巳天井という言葉が表すように巳年はビッグイヤーになりやすい。元旦早々に日本が揺れたように、今年も何があるかわからない。何があっても揺るがない年にしたい。