1月31日 朝

陥没事故の影響が広がり続けている。当初はなぜこんなに救出に時間がかかっているのだろう、とか、なぜ自衛隊に要請しないのだろう、とか、特殊部隊員がクレーンを使って穴に潜入、とか、素人考えで批判的だったが、そういう対策はすべて打ったうえで、今の混乱があることを理解した。もしかすると、日本中で同じような陥没事故が起きるかもしれない。二度目の万博はある意味、示唆的であるなあ、と感慨深い。阪神高速50年みたいなシーエムもある。夢のタウン、千里中央も50年。経年劣化の構造がそこじゃじゅうにあふれかえっている。同様に、エマージェンシー本みたいなものも巷にあふれかえっている。車を運転していて、いきなり道路が陥没したら。この頁も新たに追加したほうがいい。ほかにもいろいろある。信頼していた通訳に裏切られたら。信頼していた通訳が最低の人格者だったら。信頼していた通訳が自己保身に走ったら。信頼していた通訳が低賃金と騒ぎだしたら。飛行機の自分の指定席に子供が座っていたら。子供に席を譲るよう窘めるとその子の母親が怒り出したら。激高した母親が撮影を始めたら。あなたの顔を記録しているわ。これは本当にひどい。21世紀なのに、子供に共感できない人がいるなんて、と騒ぎ始めたら。生きていると、むかつく場面にいろいろ出くわす。些細なことから人生の価値観を変えるようなできごと。いたるところに落とし穴があるし、災害は予期せぬ時間にやってくる。朗報とまではまだ固まっていないだろうが、政府が防災庁の設置に向けた有識者会議の初会合を開いたというニュース。警察、消防、自衛隊の垣根を超えた精鋭部隊を構築するのか、はたまた専門家を集めるのか、あるいは予算をつけて防災訓練を実施するだけなのか、現状ではなにも伝わってこないが、防災の枠組みをもっと広げて、人災に関する骨子もつくってほしいなあと思う。

1月30日 朝

ゾゾからラコレのセットアップが届いたというのに、季節は真冬。真冬なのだから、しょうがないが、先週のあの暖かさから気温が半分。コートのポケットに手を突っ込んで、突っ込んだ手に雪ん子手袋、みたいな感じなのだからセットアップに用はない。来週の楽しみにしよう。今年は節分が2月2日。なぜなら、立春が2月3日だから。こういうのを是正するために閏年があるのではなかったか。閏秒もあった気がする。ざっくりいうと、立春に到達するのが3日の午後11時ごろ。なので、節分は2日。これでよし。ざっくり割愛。節分といえば、豆まきといわし。豆まきはしないし、豆も食べないが、いわしは食べる。いまどき、いわしの頭を玄関にぶら下げておくと、通報されかねないので、こういった風習を守る家もほとんどないと思われるが、もしあれば、怖い。そうだ、いわしの煮つけをしよう。5匹入り199円安売り大振りいわしなら塩焼きにするのだが、いわしの煮つけを決断するとき、小ぶりのいわし12匹ぐらいが安売りの場合であるから、買ってきたはいいが、晩酌前にはめんどう。明日の朝でいいか、ということになる。朝になって、いわしの頭を落としていると、ある時点から急にこわくなる。いわしの頭がまな板のうえに増え続ける光景。この光景に恐怖を覚えたことは一度や二度ではないので、二匹ずつぐらいで、頭をパッケージについていたビニールにくるんでしまう。頭を見えないようにしてから、また続きに取り掛かる。こういった光景はいわししかない。あって、あじ。小鯵の頭を落とすことはあまりないので、やはりいわしぐらいかなあ。魚屋ではないので、タイもはまちも大量にさばくことはない。いわしだけだなあ。いわしの頭も信心から、という言い伝えに因んでいるようだが、いわしの頭をぶらさげないで。きしょいから。2月2日ということはシドデイでもある。あの事件から、何年が過ぎ去ったのだろうか。シドも生きていれば、80歳ぐらいか。年食ったシドを見てみたかったな。シドにいわしにふくはうち。もーすぐはーるですねえ、恋をしてみませんーかー。中居君も恋と言い張ったらどうだったのだろうか。松ちゃんも恋と言い張ったらよかったんちゃうか。妻帯者か。こいといわしをみそでぬた。春が待ち遠しい。

1月29日 朝

野茂が凱旋したとき、阪神甲子園球場に見に行った。レフトかライトか忘れたが、手の届きそうな目の前にいたのがバリーボンズだった。選手としてはすでに一流だったが、線が細く、足の速い中距離ヒッターで、たとえていうなら、イチローがメジャーに行ったときに似た選手だった。あの試合ではカルリプケン、ケングリフィーとそうそうたるメンバーが集結していた。カルリプケンはまもなく引退して、しばらくすると、あの線の細かったバリーボンズがホームランバッターに転向し、あれよあれよとホームランを重ねていった。されど、ホームランバッターとしてはまだ二流のイメージで、マークマグワイア、サミーソーサなどの長距離砲がメジャーリーグを席巻しているなか、ボンズはまだ中距離ヒッターのイメージがつきまとっていた。マグワイアの70本が更新されることはないだろうな、と思っていたら、何年後かにボンズが73本を記録した。今調べたら3年後だった。イチローがメジャーに行った年かもしれない。73本という異常な記録にボンズはホームランの代名詞のようになっていった。それからいつのまにか引退していた。興味がなかったから、興味がないまま消えた。引退した選手。なぜ、こうも悪辣に変わっていくのか。むしろ、こちらこそが本性なのか。イチローの成績を軽視するピートローズ。最近ではDHの大谷にけちをつけたオルティーズ。そして、今回のバリーボンズ。「大谷はすばらしい選手だ」「試合は見る?」「いや、見ない」大谷にDH選任をうながすあの態度には嫉妬の感情がつきまとっている。ピッチャーやらないで。お願い。バッターだけでおって。頼むわ。これ以上、活躍せんといて。二刀流なんて認めたくないんよ。普通、無理やん、おれ、無理やん、おれ、あほやん、ぼく、ステロイドでやっとやん。おれだって、やろうと思えば、50-50をできた。たまたま、ストライキがあって記録が途切れたんよ。112試合で29盗塁。残り50試合で21盗塁ですか。ステロイドで野球人生の晩節を汚したボンズだが、人生の晩節もこのままでは危ういかもしれない。ステロイドの後遺症かもしれない。大谷のピッチングを見たい。お願いです見せてください、プリーズ、ショウミー、それがレジェンドたちの、あるいはファンのあるべき、じゃねえ、当たり前の姿だ。