9月29日 朝
待ちわびていた京都旅行。ハイシーズンを前にひとときの格安を、て感じの計画で、紅葉がはじまるまえの、京都にはもう敵わないという価格設定になるまえの一泊旅行となる。観光する予定もないので、ひたすらホテルにこもって過ごす。天候もあまり関係ないし、寒暖差も気にならない。サウナと部屋を行ったり来たりで、飲んで寝て、また飲んでで旅が終わることだろう。旅、といえば、神田さんが旅サラダを卒業した。旅サラダといえば、神田さんというひとがほとんどだろうが、昔は草野ひとしさんとか、田中よしたけさんとか、ピンクの電話のみやちゃんとかがいた。それから向井さん、ラッシャーさん、三船さんとかが加わり、もしかすると、ラッシャーさんは最初からいたような気がしないでもないが、それほどの長きにわたり、旅を続けているのだった。最後に神田さんが旅と旅行の違いについて熱く語っておられた。「旅行は行程がある。旅は朝起きたらもう旅なんですよ。慌てることない、早く歩く必要ない、ゆっくり歩いて景色見ながら歩いたほうがいい」そういえば、花村萬月氏もバイク旅と飛行機旅行のちがいみたいなことを何かのエッセイに書いていた。ディテールは記憶違いから微妙に異なるかもしれないが、バイク旅は主人公、飛行機旅行はご主人様、みたいな感じだったと思う。旅行を否定する気はなく、今度、愛犬を車に乗せて旅行に行く。こちらはこちらですばらしい。というような文意で、ただ、ご主人さまより、おれは主人公のほうがいいと締めくくっていたのを読んで、しびれたね、というような記憶を神田さんの一言で思い出した。神田さんは兼高かおる世界の旅をきっかけに旅を好きになったという。母親もよく観ていたなあ。人生は旅。旅はずっと続く。