5月31日 朝

箕面に行ったら風景のなかにサルが溶け込んでいた。奈良に行けば、そこらじゅうにシカがいるように箕面にはサルがいたのだった。クマじゃなくてよかった。昨日、茨木にオープンしたロピアだが、行ってみたかというと、行ってみた。行ってみたが、店内に足を踏み入れることはなかった。月末とはいえ、平日の木曜日。まあ、なんとかなるだろうとおもっていたら、とんでもでべそだった。行列に断念したかというと、実際の場面に遭遇したら、おそらく、断念したのだろうが、その手前ですでに交通渋滞が起きていた。交通渋滞で断念した。イオン茨木太田店でおもしろTシャツを購入して、とっとと帰った。今後、ロピアに行くことはあるだろうか。現金のみというのもネックだ。たぶんもう行かないだろうな。明けて、今日。世界禁煙デー。何年か前、あるいは何十年か前のこの日に煙草をやめた。タバコをやめたメリットは計り知れない。デメリットは皆無だ。煙草を吸っている人間をみかけると、知的好奇心ゼロのゾウリムシに見える。ゾウリムシが絶滅することを切に願う。世界禁煙デーに合わせ、厚労省が31日から6日までを禁煙週間としている。ちょうど梅雨入りのこの季節、雨のせいで歩きたばこが減ることは結構だが、なかには傘を差しながら煙を吐き出すバカもいて、こうなると、もう病気だ。車のなかでタバコ。原付に乗りながら煙草。駅を出た瞬間にタバコ。最近では煙を吐き出さないので周囲に迷惑はかからないだろうと電子タバコの愛用者も増えた。確かに紙たばこの煙に比べ、はるかにましだが、不快さはぬぐい切れない。吸うなら自宅か、定められた喫煙所のみにしてほしい。ベランダ喫煙など論外だ。喫煙者よりも箕面のサルのほうが利口そうに映る。タバコを吸わないというその一点のみで。

5月30日 朝

茨木にロピアがオープンする。大阪か関西か忘れたが、8店舗目だとか。いつのまにそんなに、という感じだが、思い出すのは何年か前にあった関西スーパーの買収劇。結句、オーケーの提案を蹴って阪急グループの参加となった顛末は多くの消費者を失望させた。関西スーパーはいっそのこと潰れてしまえばよかったのに、と思った理由は割愛するが、オーケーは独自に関西進出する腹積もりを固め、いよいよ今冬、東大阪に一号店が誕生する。ロピアとオーケーはともに関東系の激安スーパー。迎え撃つ関西にスーパーは数あれど、この物価高の時代、期待するような動きもなく、低空飛行を続けているのが現状だ。黒船であろうが、関東資本であろうが、風穴を開けてほしいと願うのが消費者心理であり、地元のスーパーを愛しているから高くても利用し続けるという消費者は稀有な存在だろう。安くて、新鮮であれば、そちらに流れるのが普通だ。そういえば、この十年で小売店が4割程度、減ったという記事をつい先日、みた。買い物難民は増えるばかりで、流通のシステムは変わり続けるばかり。とはいえ、別段、嘆く必要はなく、環境が変われば、自分が変わるだけの話ともいえる。実際、小売店は減ったかもしれないが、イオンはぼこぼこ新店を出し、近くにコストコもできた。いまやどのスーパーもオンラインショッピングが当たり前であり、Amazonのようなイーシーストアの活用も生活の一部となった。ゴミ捨て場の様相も以前とは違う。転がり続けるために変わり続ける。必要なのは走り続けることじゃない、走り始め続けることだ、と竹原さんも歌っているではないか。ロピアがオープンする。大歓迎だ。変わる、といえば、二子山部屋のまいけるが引退廃業した。ちゃんこ番に専念するときがきたと揶揄してきたが、本当にやめると、少し寂しい。すでに断髪式も終え、新たな出発はすぐそこまでといったところ。生田目は十両昇進が決まった。変わり続ける。生きているから。諸行無常。変わらなくなったとき、変われなくなったとき、人生は終わりのゴングを告げる。まだまだ聞きたくない。変化を受け入れようと思う。

5月29日 朝

昭和も昔になりにけり、どころか平成もどこかに消し飛んでいってしまったような昨今、世の中に対して、どやさと叫ばずにはいられない。まだ76歳だったんだなと、くるよさんの笑顔とカラフルな衣装を今、懐かしく思い出す。昔の漫才ブームを覚えているものならば、今いくよくるよと聞いてぴんとくるキーワードはおそらく、仲良しではないだろうか。コンビはだいたい仲が悪いというのが定説のなか、ふたりは高校時代から大親友のままで、インタビューも二人そろってでなければ受けないという有名なエピソードもある。いくよさんの自宅マンションでの暮らしぶりをテレビで見たとき、なんとなく未来を予見させるような雰囲気が漂っていた。というのも、いくよさんは結構なゴージャスマンションで一人暮らしをしていたからだ。ふたりとも生涯独身。いくよさんが先に旅立たれたあと、くるよさんはひとりになった。昨日、能登の仮設住宅で70代女性がなくなったニュースがあった。能登地震後、初という痛ましいニュースだった。急速な高齢化で待ち受けているのは孤独との闘い。今朝のヤフーニュースに「親友が多い65歳以上は7.8パーセント 前回調査から大幅減 24年白書」というトピックスがあり、中身を紐解いてみると、親友がたくさんいると答えた65歳以上の高齢者が18年度の24.7パーセントから23年度は7.8パーセントに減少したという内容だった。島田紳助氏は年寄りになって必要なのはお金と筋肉と友達と明言していたが、その三つは依存関係のような気もする。高齢者と呼ばれるようになってもうまく転がっていくコツを本音で語り合う。これは早ければ早いほどいい。政府がやるべき仕事は調査結果をまとめることではない。高齢者の孤独問題が日本の主要テーマにそろそろなりつつある。時代や価値観が移り変わったことをしっかりと受け止めるべきだ。