3月31日 朝

複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明するため、今年の流行語大賞はアルファベット女子に決定。明日から新年度だが、今日、決定。明日から変わること。まず、2800品目に及ぶ食品価格が値上がりする。エイプリルフールにはさまざまな嘘やでたらめが巷間に飛び交うことだろうが、値上げに関してはほぼ一様に、ほんまやった、という感じになるのかもしれない。さまざまな工夫を講じるのはいまや常識。どれだけ頭を使うか。伊藤ハムが家庭用のハムやソーセージなど220品目を値上げする。それに対し、ある人は朝食で使うハムやソーセージを減らすという。大王製紙はティッシュペーパー、トイレットペーパーを10パーセント以上、引き上げる。どうやらこのあたりにヒントが隠されている気がする。ノマドワーカーも一般的とはいわないが、ある程度、認知される時代になったし、思い切ってホテル暮らしをするのはどうだろう。この発想を元に我が家でもある改革が実行された。すなわち、風呂はスポーツジムで済ませる。漫画家でサウナ大使でもあるタナカカツキさんはサウナ施設で仕事をすることもあるらしいが、これも広い意味ではノマドワーカーのひとこまであって、その間の冷暖房費、Wi-Fiなどすべて施設持ちとなる。尾籠な話ではあるが、トイレットペーパーもただ。貧富の差を語るうえで、意外と議論の俎上に上らない題材にハード面とソフト面の充実というものがある。大東京ビンボー生活のコースケくんのようにビンボー人はソフト面の充実に尽力するきらいがある。翻って、金持ちはハード面を整備することが結果的に得なことを知っている。代々、受け継がれてきたか、持って生まれた野生のセンスで手繰り寄せたか、この才能に一家言を持つひが多い気がする。そもそも金持ちは物価高の影響をそれほど受けないということもあるが、物価高に翻弄されるハードをあまり持たないというのも真理であり、それが太陽光パネルであったり、広い田畑や放牧する家畜や趣味の釣りであったり、そのひとつがスポーツジム通いともいえるのだ。明日からの値上げラッシュに対抗する手段のひとつ。金持ちの模倣をすればいい。簡単なことだ。アルファベット女子のように単純な構造なのだった。