3月21日 朝
花粉症の症状が悪化の一途をたどっている。症状は四つ。目のかゆみ、鼻水、くしゃみ、のどの痛み。このうち、最もつらいのが鼻水で、二番目につらいのが目のかゆみ。三番目がくしゃみ、のどの痛みへと続く。ひのきよ、お前もか、と季節の移り変わりを実感しつつも春分の日に雪を見た。暑さ寒さも彼岸までとはよく聞くが、気候変動によって、昔の戒めや言い伝えもいまでは通用しないのかも。通用しない、といえば、戒めや言い伝えだけではなく、発掘あるある大事典もいまの時代には通用しない。やらせ発覚で打ち切りになった番組と聞くと、おもいだす人も多いかもしれない。ああ、あったなあ、そんな番組。健康にいいとか、医学的見地とか、科学的根拠とか、得てしてひとは極端な前向きや後ろ向きを信じやすい生き物で、飲尿健康法もそのひとつ。さくらももこ氏のエッセイを読むと、ほんまに試していて引くが、とかくそういった風潮は昔も今もさほど変わらない気がする。変わったのは上げ足を取る人がインターネットのおかげで可視化しやすくなった点が挙げられる。視認性の強まりは、つまり、外部要因の強化でもあって、おのずから答えに至る道筋に様々な疑義が唱えられるということでもある。そういった観点から振り返ってみると、一時期、タモリ式入浴法を実践していた。もうすっかりそんなことは過去の記憶と化していたのだが、マツコの知らない世界で明かされたマツコ氏の入浴法を知って、あるある探検隊じゃなくてあるある大事典を思い出したのだった。皮膚のよごれはお湯だけで落ちるという説はある意味、正しいが、ある意味、正しくない。皮脂はやはりこすらなければ落ちないし、落ちない皮脂は酸化するという説に一票。マツコ氏の洗い方はタモリ式と一般サウナーのちょうど真ん中のような気がするが、やはりボディーソープで洗ったほうが肌はつるぴかになるなーを実感する毎日なのだった。