2月26日 朝
風呂の日。先日、ひさしぶりに近所の銭湯に行ってきた。近所とはいえ、車で7分ぐらいの場所なのだが、このご時世、営業を続けていてくれるだけでありがたい。昔の番台形式はすっかりなりをひそめ、フロント形式が一般的だが、受付には80歳はとうに過ぎているようなおじいちゃんが座っていた。この銭湯は過去に二回ほど利用したことがある。そのときの記憶をうっすらと思い出しつつ、さらにネットで予習をしてから出かけた。サウナ室ではバスタオルが必須。この場合、50円を支払い、貸しバスタオルを借りるのもよし、自前のバスタオルでも可、というもので、とにかく腰にバスタオルを巻いて入室するということがルールとして明確化されている。サウナ室のまえにもきっちりと書かれている。予習と記憶を頼りにフロントでバスタオルを借りる。それをロッカーに入れて置き、まず、持参の銭湯セットで身を清める。熱い湯にも入りましょう。ある程度、湯を満喫したら、それらの荷物をロッカーにしまい、サウナセット、すなわち、借りたバスタオルとサウナハットを用い、いざ、サウナ室へと向かったのだった。先客がいた。銭湯自体の客入りもまだ時間が早いこともあってか、90歳はとっくに回ったようなおじいちゃんがふたりという案配だった。サウナ室の先客は若かった。前腕にトライバルの刺青が施されており、近年、銭湯では絶滅していたとおもっていたので、違和感をおぼえた。違和感はそれだけではなく、何が違うのだろうとおもえば、下半身がすっぽんぽんなのだった。下の毛は露出、上の毛は、もとい髪の毛はタオルでおおわれていた。おそらく髪の毛もすっぽんぽんであれば、それほど違和感はなかったのかもしれない。まあ、そんなものかとサウナ室で蒸されていたのだが、ぜんぜん、汗をかかないというか、明らかに温度が低く感じられたので、早々に退却し、隣のスチームサウナへと移動した。これがよかった。ある意味、フィンランド式の先駆けともおもえるオートロウリュのようなスチームが一定時間、間隔を空けて、空間に放出されるのだった。十分に汗をかき、水風呂へ。18度程度の水風呂だったが、気持ちよかった。当然、何度も汗を洗い流してから、首からを上を出して浸かった。そのうち、ちらほらと常連、さらにジモピーと思われる素っ裸の男たちが大浴場に姿を現しはじめたのだった。明日に続く。