2月24日 朝
最近の吉本興業は変な空気に満ちているというか、中のひとではないので、詳細は伝わってこないが、妙な感じがする。昭和や平成にあった巨大お笑い帝国といった存在感も薄い。やはりジャニーズ事務所の解体が影響しているのか。風前の斜陽産業であったわけでもないのに、自社タレントがトップの座に就いたことがあの会社の末期を宿命づけたといってもいい。翻って、吉本興業はどうか。吉本特有のパワハラスタイルも今では時代遅れになった。よって、第二創業期のような雰囲気を色濃くしているのかもしれないが、今般のプラスマイナス岩橋氏のやり取りを見ていると、マネジメントを放棄しているようにしか映らない。よく言えば慎重。悪く言えば暗黙。どちらにせよ、第三者にプラスの印象はもたらさない。がっかりというか。先送り、ことなかれ、時期尚早、かん口令と昔からそういった体質だったかもしれないが、松ちゃん事案の手のひら返しと今回の事件を舌禍として処理してしまうあたりに組織の弱体化が進行しているように思えてならない。告発者に対し、腫れ物に触るがごとくの対応も悲しい。守るべきは業界のしがらみよりも所属タレントのほうじゃないの。というわけで、岩橋氏の告発がどのように発展しているかを時系列でみていくと、加害者疑惑のある真木よう子氏は岩橋氏を「会ったことはないが、重度の精神疾患の方だということは把握している」らしい。まんしゅうきつこさん風にいうと「あ、こりゃ、クロだ」というフェーズに移行中。この発言に対し、さらなる応酬は続く。ストゥーシーの白ティーが物的証拠として挙げられた。吉本興業はもはや関係なくなったが、この戦いの行く末は注視してほしいと願う。こんなにおもろいやり取りを吉本は放棄してしまったというのだから、笑いの帝国の滅亡はジャニーズのように意外と早いのかもしれない。