2月16日 朝
最新のフィファランキングが発表された。日本はベスト8敗退を受けて、順位を一つ下げ、18位。それでもアジア最高位には違いないが、中東勢の活躍が強く反映する今回のランキングとなった。長年、サッカーを見続けてきたが、アジアカップであれほど残念な気持ちになったのは香川選手がピーケーを外して以来だとおもう。アジアで勝ち抜くには何より度胸が必要だと知った大会だった。サッカーだけではない。アジア経済が今や世界にもたらす恩恵は計り知れないものがある。ひと昔まえなら、アセアンは日本にとって子分ともいえる経済圏でしかなかった。それがつい先日、東京で実施された友好50周年を祝う首脳会議ではかつての頼りない面影は薄かった。岸田総理と肩を並べる首脳陣をみて、救世主に見えたものだ。アジアはもはや欧米が無視できる存在ではなくなった。世界を見回し、アジア全体を俯瞰するのだった。逆にアジアから世界に目を向けると、ここ数年ではサッカーよりは野球といった印象が色濃くなる。もちろん大谷翔平効果がその筆頭であり、それに輪をかけるように今年はナ・リーグの年になりそうだ。最後の最後に藤浪晋太郎氏がメッツ入りを決め、これで日本人メジャーリーガーすべての行先が決まった。ア・リーグは菊池雄星とマエケン。ジャッジにトラウト。注目点はエンゼルスの凋落ぐらいか。もともとチームとしては最低だったが、大谷人気に支えられていたメジャーな雰囲気も、うそ、というぐらいマイナーな空気に満たされることだろう。アスレチックスを追い抜いてダントツの最下位を独走という展開もありうる。泥沼の20連敗とか。レンドン、開幕戦でケガとか。こちらはこちらで見どころ満載といったところか。ドジャースのスケジュールを見て、はて、と疑問に思ったことも付記しておこう。日本のオープン戦にあたるスプリングトレーニングが2月23日のパドレス戦を皮切りにはじまるのだが、3月20日、21日の開幕戦のあとにまたスプリングトレーニングが続くのはなぜ。ほかのチームとの兼ね合いか。実質、南コリアでの開幕戦はスプリングトレーニングの延長に過ぎないのか。とはいえ、公式戦の成績には反映されるわけで、メジャーの新たな試みのひとつなのだろう。3月27日のエンゼルス戦がスプリングトレーニングの最後。3月29日の対カージナルス戦が本当の開幕といえるだろう。アレナド&ゴールドシュミット擁するカージナルス。もちろん、ヌートバーもいる。フォーゲームシリーズのあとはジャイアンツとのスリーゲームシリーズ。立て続けに鈴木誠也&今永昇太のカブスと開幕から目が離せないのだった。