2月12日 朝

三連休も今日で終わり。と思いきや、まだ、今月はもう一回、三連休がある。土日月と金土日のどちらの三連休がよいのだろうかと考えると、おそらく多くのひとが土日月と答えるのではないだろうか。月曜の語感には希望に満ちた週のはじまりとは別に休日が終わったという徒労感が含まれている気がする。火曜からはじまるのと月曜からはじまるのではまるで気分が異なるのではないか。レベッカの楽曲に月曜が嫌いという歌があった。結構、頻繁に歌詞に登場した記憶がある。昔から月曜は嫌われていた。時代の流れを痛切に感じるのは昔は金曜日のことをはなきんと呼んだものだが、いまはきんよるというのが主流のようで、これはこれで時代がかっている気がしないでもない。金曜日がわくわくするようになったのは週休二日制が導入され、それが一般化する90年代初頭のころだと思う。それまではスタークラブの歌にあるように「週六日、毎朝、通勤ラッシュに揺られ」というのが当然の世の中だった。そういったひとたちをサラリーマンと呼び、揶揄する風潮もあった。給料を自宅に運んでくるだけの存在。そんな風にとらえるコマーシャルもあった。「亭主元気で留守がいい」そういった潮流が週休二日制を皮切りに少しづつ変化を見せ始めた。バブルの後遺症を深刻に受け止める層が次第に時代遅れになっていったからだ。家に金を届ける存在から金を稼がない金を使わない存在へ。当然、結婚もしない、遊ばない、買わない、夢もない。ただ、幸福感には敏感で、意にそぐわないことにはコンプライアンスな時代に背を押され、圧倒的熱量を見せる。そういった時代の流れにあって、変わらず、月曜は今日もブルーマンデーと呼ばれ、蔑まれているのだった。別名、サザエさん症候群。明日に続く。