2月8日 朝
今日はジェームスディーンの誕生日。ヒカゲの誕生日でもある。ヒカゲは記憶が正しければ、59年生まれのはずなので満65歳。還暦をとっくに飛び越えてリアルパンクジーチャン。略してRPGの域に達してしまったことになる。これからのパンクシーンはRPGが主役となりそうだ。アナーキーも今ではラッパーのほうが有名だったりもするし、驚いたのはヒカゲという名前で活動するアーティストがいたりすること。シドも生きていれば立派なRPGとして崇め奉られていたに違いないが、現役最強のRPGはだれかというと、おそらくモッズの森やんがそれに該当するのかもしれない。1956年3月生まれ、ということは今年68歳ですか。還暦どころか古稀ですやん。その森やんだが、突発性難聴が発覚して以来、表舞台から姿を消した。来月の誕生日には有志がモッズを止めるなと題し、コンサートを行う。カバーアルバムは数あれど、いま、ぱっと思いついたのが、尾崎豊のアルバム。あのときは宇多田ヒカルが愛羅舞勇を歌ったんだっけ。モッズであれば、差し詰めそれはバラッドをお前に、ということになるのかもしれないが、バラードなんかいらないぜ、とばかりにもしマイクを握らせてもらえるのならば、もちろん答えは決まっている。迷わずこう答える。オッケー、トゥモロウネバーカムズ、カモーン。「ジャングルの中の生活は、とてもひどいもんだぜ、まだ何もわからないお前たちに、ひとつだけ忠告しておこう、コースも見えないのに、トゥモローネバーカムズ。体はまだ無傷さ、トゥモローネバーカムズ」そう、コースも見えないのに明日がやってくる。道しるべはいつもパンクロックだった。誰が最初にいくんだろうと考えることがある。昨年、アナーキーは活動無期限休止を発表した。ラストは3月24日の新宿ロフト。翌週にはモッズ有志の会。誰が最初にいくのか。そんなことはどうでもいいことなのだろう。大切なのは今日。いま、この瞬間。2月8日は毎年、なにか新しいことをひとつ始める日と決めている。昨年はどうだったかさっぱり覚えていないが、自分ルールなので、きっと何かはじめたに違いない。今年はどうか。通っているジムを退会し、違うジムに鞍替えする。不安もあるが、それよりも期待の気持ちのほうが大きい。ワクワクはいつもポジティブだが、ドキドキは時に表裏一体なところがある。なんのことはない。心の声に耳を傾けていれば、ドキドキは常に同義語なのだった。2月8日。ジェームスディーンの誕生日。ヒカゲの誕生日でもある。この日は毎年、何かをはじめる日。ある意味、新たな自分が毎年、誕生する日でもあるのだった。