2月1日 朝
怒涛の一月が終わり、運命の二月がはじまった。果報は寝て待てではないが、せめて優しいニュースが身の回りに降り注ぐことを期待する。外は雨。冬の雨から春の雨へと一歩、近づいたような静かで、小粒な雨。ずっと降りしきるかというと、そうでもなく、一日を通して曇り空が続く模様。二月のはじまりも曇り空なのだった。愁いを吹き飛ばすというわけでもないが、昨日のアジアカップは日本が三対一でバーレーンを退けた。快勝といっていい展開だったが、またも不安定要素である守備陣の連係ミスからオウンゴールを許してしまった。何度、ミスから点を取られれば気が済むのか。思うに2004年のアジアカップの川口氏と今回のザイオン選手の決定的に異なる点を挙げるとすれば、それはキーパーから発せられる細かい指示の違いにある気がしてならない。今回はテレビ中継がないので、しっかりと観察しているわけではないが、ザイオン選手はあまり強く指示を出していないのではないか。これは多分にその年齢の若さと性格がそうさせるのでは、と仮説を立ててみた。ゴールキーパーの内面には三人のキーパーソンが求められる。すなわち、強気なひと、勝気なひと、能天気なひとの三人であり、フィールドプレイヤーの誰々が年上とか、有名選手とか、うまいとか、性格がいいとか、顔がいいとか、話題のひととか、レジェンドとか、そんなことはまったくもって関係なく、すべて呼び捨て、ため口でいい。もっといえば、かなりの上から目線で怒鳴りつけて守備位置を指示するぐらいでなければ、資質に欠けるといわれても仕方がないのではないかと思えてしまうほど、昨日の交錯プレイは馬鹿げていた。一発目で外に弾いていれば、と一次リーグのパンチングミスを思い出してしまうが、弾けなかったからこそ、大声でカバーするというか、野球でいうところのオーライ、アイガリ、的な掛け声をかけていれば、あのような失態は起こらなかったのではないだろうか。得点よりも失点が気になる今回のアジアカップ。イラン戦は無失点で突破しましょう。