2月17日 朝

わくわくが何より重要。どきどきもたまには必要。と言い聞かせて、この世知辛い世の中を渡ってきた。いやなことをいわれ、家賃稼ぎのため、したくもない仕事をした。労働と時間を金に換え、得たものといえば、その日暮らしの延長線上のような毎日。これではだめだと一念発起するも生活は続くし、支払いが途絶えることはない。夢を見ている暇があったら飯を食べる段取りをつけなければならない。時間ばかりが過ぎ去っていき、いつしか若さも失われていく。振り返ってみれば、かつて若者といわれた現代の大人たちはこういった連中が多かった気がする。なにをするにもいいわけ。いいわけを正論とはき違えて、気づいたときには青春もクライマックス。今はどうか。今も似たような雰囲気で時間をやり過ごしている若者も多いかもしれないが、決定的に違うのは情報量の差だ。情報が嘘やまやかしを跳ね返してしまう。情報をうまく活用できる人間にとって今ほど生きやすい時代はないのではないか。大谷翔平が世の中を変えたように価値観はめまぐるしく変化の波をくぐりぬける。才能を金に換えることと労働を金に換えることは似ているようでまるで違う。金が欲しくて手っ取り早く労働に従事するのは誤った考え方かもしれないし、労働の目的が金とは限らない。日々の充足感を得るために働く。これも立派な動機であるし、金が欲しくて手っ取り早く闇バイトに応募してみました、というのもたぐいまれなる発想の転嫁かもしれない。発想にはリスクがつきまとうこともある。リスクに気付いた高尚な若者が次に何を目指すかというと、それはもう投資しかない。金がほしい、イコール労働ではない。金が欲しければ投資に手を出すことだ。というわけで、昨日、バブル期につけた日経平均3万8915円に迫る株価を目の当たりにして、確実に時代が変わったことを実感した。いやなことはいや。それでいい。大切なのは健康と幸せ。わくわくを大事にしていれば、どきどきはいつだってプラスの効果をもたらすはずだ。唐突だが、広末が輝いたピークって、クレアラシルのころだなあ。

2月16日 朝

最新のフィファランキングが発表された。日本はベスト8敗退を受けて、順位を一つ下げ、18位。それでもアジア最高位には違いないが、中東勢の活躍が強く反映する今回のランキングとなった。長年、サッカーを見続けてきたが、アジアカップであれほど残念な気持ちになったのは香川選手がピーケーを外して以来だとおもう。アジアで勝ち抜くには何より度胸が必要だと知った大会だった。サッカーだけではない。アジア経済が今や世界にもたらす恩恵は計り知れないものがある。ひと昔まえなら、アセアンは日本にとって子分ともいえる経済圏でしかなかった。それがつい先日、東京で実施された友好50周年を祝う首脳会議ではかつての頼りない面影は薄かった。岸田総理と肩を並べる首脳陣をみて、救世主に見えたものだ。アジアはもはや欧米が無視できる存在ではなくなった。世界を見回し、アジア全体を俯瞰するのだった。逆にアジアから世界に目を向けると、ここ数年ではサッカーよりは野球といった印象が色濃くなる。もちろん大谷翔平効果がその筆頭であり、それに輪をかけるように今年はナ・リーグの年になりそうだ。最後の最後に藤浪晋太郎氏がメッツ入りを決め、これで日本人メジャーリーガーすべての行先が決まった。ア・リーグは菊池雄星とマエケン。ジャッジにトラウト。注目点はエンゼルスの凋落ぐらいか。もともとチームとしては最低だったが、大谷人気に支えられていたメジャーな雰囲気も、うそ、というぐらいマイナーな空気に満たされることだろう。アスレチックスを追い抜いてダントツの最下位を独走という展開もありうる。泥沼の20連敗とか。レンドン、開幕戦でケガとか。こちらはこちらで見どころ満載といったところか。ドジャースのスケジュールを見て、はて、と疑問に思ったことも付記しておこう。日本のオープン戦にあたるスプリングトレーニングが2月23日のパドレス戦を皮切りにはじまるのだが、3月20日、21日の開幕戦のあとにまたスプリングトレーニングが続くのはなぜ。ほかのチームとの兼ね合いか。実質、南コリアでの開幕戦はスプリングトレーニングの延長に過ぎないのか。とはいえ、公式戦の成績には反映されるわけで、メジャーの新たな試みのひとつなのだろう。3月27日のエンゼルス戦がスプリングトレーニングの最後。3月29日の対カージナルス戦が本当の開幕といえるだろう。アレナド&ゴールドシュミット擁するカージナルス。もちろん、ヌートバーもいる。フォーゲームシリーズのあとはジャイアンツとのスリーゲームシリーズ。立て続けに鈴木誠也&今永昇太のカブスと開幕から目が離せないのだった。

2月15日 朝

昨日はタンクトップとハーフパンツというスタイルでお出かけをした。二月というのに陽気は春本番。似たような恰好の人間を探したが、そこは日本人。マスクを外しなさいといっても周囲を見渡してから決断する民族だ。残念ながら冬を引きずった人間ばかり。されど、さすがにダウンはないだろうとは思った。今朝は今朝で壁に黒い点を見つけた。よく見ると、そいつの正体は蚊なのだった。バレンタインの翌日に蚊を発見。名ばかりだった立春もそろそろ麗らかに思える時代に突入したのかもしれない。今日はおそらく春一番が吹くといわれている。春一番は地域によって微妙に定義が異なるが、近畿地方の場合、南高北低の気圧配置で、立春から春分の間に吹く風速8メートル以上の南よりのかぜが目安となる。南より、というのはだいたい南の方角から吹く風のことを指す。こういった知識を何によって得たかといえば、主に、気象のしくみ天気図のみかた、監修木原実氏&プロが教える気象天気図のすべてがわかる本、岩谷忠幸監修の二冊によって得た。ふたつの本を読破したあと、テレビの天気予報を見ると、等圧線の間隔でその日の天候がわかったり、予報士の解説がよく理解できたりと、以前よりはるかに天気について詳しくなった。というか解説がより楽しくなった。最近のおきにいりは塩見さんだ。2月15日の春一番。めっちゃ早く感じるが、一昨年は関東地方で立春の日に吹いたことを考えれば、さほど早くなく、かといって、遅くもない春一番の到来となりそうだ。春の嵐のあとはまた冬型に逆戻り。寒暖の差が激しく、タンクトップにハーフパンツのあとはいきなりロングコートを羽織ることになりそうだ。