9月26日 朝

車内のbgmにとブックオフでたまたまミスタービッグのアルバムを買ってみた、ミスタービッグといえば、ポールギルバートのいるバンドだなと思い、購入したのだが、これがかっこいい。ヘビメタとかハードロックも毛嫌いせずに聴いてみるものだと解散してからずいぶん経つが、遅れてやってきたミスタービッグブームなのだった。特に気に入ったのが7曲目のイフザットワットイットテイクス。日本語に直すと、必要であれば、みたいな意味で各ミュージシャンがこぞって曲名にするような言葉。この曲ではギターヒーロー、ポールギルバートのなりはひそめ、ブルースのようなリフが延々と続き、ソロパートでも哀愁に満ちたさりげないチョーキングが心地いい。朝、ラビットという番組にとあるバンドが出ていた。ドラムカウントで演奏がはじまり、ロック調の激しさに期待させたが、ボーカルの声が響いた瞬間に消してしまった。最近の日本人ボーカリストってなんでこんなファルセットを多用した歌い方ばかりなのだろう。ミスタービッグを聞いて、ボーカルとはなんぞやと考えてほしいものだ。イフザットの歌詞のテーマは愛なのだが、人生全般に通ずるやり直しの歌でもある。古いか新しいかなんてまぬけなやつの言い草だった、と昔、長渕氏は歌っていたが、本当にその通りだとおもった。1996年に発表されたヘイマンに収録された曲。1996年といえば、ランシド結成の年でもあるが、日本のロック市場は不毛の時代だった。バブルが弾け、あっけなくバンドブームが終わり、2000年代中盤から息を吹き返すまでの長い暗黒の10年。されど、終わったわけではなかった。ロックは続いていた。いまさらながら、あの時代のロックを漁ってみようかなあと考えていて、ミスタービッグといえば、トゥービーウィズユーでしょう、というわけで、早速、本日、探しに出かけるのだった。