9月19日 朝

費用対効果という言葉がある。現在、65歳以上の高齢者にとって年金制度は費用対効果にとてもすぐれたものであった。現在、65歳ということは20歳のころは45年前。そのころの年金保険料がいくらだったかというと、月額2730円。それから10年後の平成元年で7700円。では、令和5年の今、年金保険料の月額支払額がいくらかというと、16520円。令和5年に20歳を迎える若者たちは月額16520円から年金保険料の支払いがはじまることになる。2730円と16520円。支払った保険料に比例し、もらえる年金が6倍になるとおもいきや、そうはいかのきんたまたこがひっぱるで、増えるどころか、減り続けることがもはや確定路線という費用対効果のいちじるしく低い制度。それが現在の年金制度ということになる。日本が生まれ変わるチャンスは過去、何度かあった。重要なターニングポイントをことごとく潰してきたのが、団塊の世代の一票であり、遍く表現すれば、現在の年寄りたちということになる。近年では大阪都構想がそうだった。2040年問題にいかほども関係ない票が大阪市の生き残る道をとざした。さあ、それでは今年もいってみましょう。100歳以上のお年寄りの数、53年連続過去最高。9万2千人を超えてきました。来年は54年連続過去最高10万人を超えてくるかもしれない。銀メッキすらもう追いつかない数字になってきた。石を投げれば高齢者にぶつかるというメタファもそれほど奇異には映らない毎日。特に実感するのは平日のスポーツジムで、9割が超高齢者。トレッドミルで走っている会員はゼロに等しい。じゃあ、何しに来ているかというと、おもにおしゃべりをしにやってくる。うちわ片手にストレッチエリアでいつまでもしゃべっている。時に高笑い、たまに雄たけびを上げながら。コロナがありました。パンデミックが吹き荒れました。ブーマーリムーバーという合言葉も流行りました。さぞかし減ったことでしょう。ではいってみましょう。80歳以上のひとの数、昨年よりも27万人多く、1259万人。こちらも過去最高。敬老の日という名称もそろそろ変換の時期かもしれない。