9月15日 朝

阪神優勝おめでとう。メジャーリーグばかりで、久しぶりにプロ野球中継を観た。日本の野球も独特のあじわいがあり、やはりいいなと満員の甲子園球場に感激したのだった。大阪に住んでいるので、阪神の優勝は情緒だけでなく物理的にうれしい。ジョーシンがセールを行うというし、これでオリックスと日本一をかけて戦うことになれば、関西経済への波及効果はかなりあるのではないか。それにしても、ずっと、あれ、を聞いてきた。決して優勝の二文字は使うべからずという暗黙のルール。合言葉は、あれ。あれが近づいてきたなあ。もうすぐ、あれ、ですなあ。そらもう、あれしかおまへんがな。あれ、が決まると、当然、あれに興奮したファンが道頓堀ダイブを決めるというのが、大阪のならわしで、昨日はどうだったかというと、飛び込んだのは数名に過ぎなかったようだ。前回、優勝時の約5300人の道頓堀ダイバーに対し、これでは少し寂しい気もするが、道頓堀界隈の風景もすっかり変わってしまい、昔とは違うということだろう。道頓堀ダイブでおもいだすのはサッカーワールドカップのときで、あのときはとにかく間髪入れずに誰かが欄干から落ちていくという感じだった。仮装、ペアルックで飛び込む者、バク転して飛び込む者。サッカーボールみたいにヘアカットしたひともいた。昔と今の違い。ユーチューバーや動画撮影者の人口増加。外国人観光客のリアクションにも隔世の感がある。いまは残暑の季節とあって、見ようによっては川遊びに見えなくもない。ただ、上空からの写真を見たが、群衆雪崩がいつ起きてもおかしくない状況で、川へのダイブはある意味、保険になるのかもしれないなとおもった。狂喜の一夜が明け、今朝は曇り空。この後、なにが待っているかというと、歯医者が待っている。今日がはじまった。