9月10日 朝

重陽の節句が終わると、今年の節句はすべて終了したことになる。日本人にとって菊は最も重要な花のひとつで、桜とおなじように大切にはぐくまれてきた文化がある。菊酒を飲んで、今年の残りも健康に過ごそう。911米国同時多発テロから23年の歳月が流れ、この事件をリアルに知らない世代も増えてきた。なぜ、世界は揺れ動くのか。そのひとつを紐解くのが、宗教の存在。重陽も見方を変えれば、宗教のようなもので、何を信じ、何を尊ぶかで行事や慣わしも変わっていく。この時期といえば、岸和田のだんじりも有名で、300年の歴史を誇るが、もともと、どうやってはじまったかというと、五穀豊穣の祈願が最初だった。そうすると、だんじり祭りも神事の一環と呼べないこともなく、宗教はいたるところでその影響力を行使するのかもしれない。つい、先日、祇園祭の山鉾巡行を見たばかりのような気もするが、気づけば9月も半ば。気づけば、だんじりの季節がやってくる。だんじりが終わると、楽しみなイベントはなんといっても茨木ばくおん。ビールとロックの祭典。コロナによって中断していたが、今年は四年ぶりの開催。ゲストがすごい。まずはなんといっても少年ナイフ。調べると、やはりオオトリのようだ。ほかのイベントとは違い、この時間になると、酩酊する観客だらけとなるのが通例。収穫したお米のように彼氏に抱えられ、会場をあとにする女性や酔いつぶれてそこらに転がっているおっさんなど、さまざまな珍百景が繰り広げられるのが魅力。毎年、会場として使用している茨木公園がオニクルとして生まれ変わった。今回、どのようなレイアウトになるのか、こちらも楽しみ。ビールと焼き鳥とロックンロール。楽しみは尽きない。