アイルランドの体操協会は22日、大会後に保護者の1人から人種差別的な行動の指摘を受け、8月に解決していたとする声明を発表。担当の職員は意図的に飛ばしたわけではなく、ミスに気付いてすぐ、選手が会場を去る前にメダルを渡したと説明した。声明によると、職員は「悪意のないミス」について「深い遺憾の意」を表明し、選手と家族に直接謝罪したいと申し出た。拒否されたため、書面で謝罪したという。これに対して選手の母親は先週、国内紙アイリッシュ・インディペンデントとのインタビューで、苦情は未解決で謝罪文も誠意がなかったと主張した。これでは、そら、謝罪を受け取ったと家族は思えないだろう。人間だもの、ニューマンエラーはつきものじゃないの、と1000歩譲っても、動画を見る限り、これは意図的であると断言できるし、悪意がみなぎっていることも見て取れる。白人カメラマンも黒人少女を無視している。一番、腹が立つのはミスに気付いて会場を後にする前に少女にメダルを渡したという説明。差別を正当化する最も卑劣な行為であり、こういった嫌悪に満ちた取り繕いを過去、何度も人類は目にしてきた。メダルを待つ少女がわくわくどきどきという感じで最初はニコニコしているのだが、メダルを首にかけられることなく、順番をすっとばされて、周りのオトナは誰も注意することなく、メダル担当者は通り過ぎていく。少女の顔はとたんにくもる。少女の負った傷がいくばくか想像すると、悲しくてせつないが、見ているこちらも傷ついた。貧しかった子ども時代をおもいだした。差別の質はそれぞれ異なるだろうが、人種差別は差別の根源にある。ジャニーズの失敗記者会見同様にアイルランド体操協会の言い訳は、もしかすると、解散につながるのかもしれないたぐいの言い訳であり、迷惑ユーチューバーといい、腹の立つことが多いここ数日だ。
9月27日 朝
アイルランド体操協会の露骨な人種差別に対する言い訳がひどい。