5月31日 朝

業務スーパーでニラとネギを買った。安かったから。大根も買った。安かったから。ニラは四束巻で100円。青ネギは大束で100円。大根も中ぶりで100円。発想が基本的に料理の鉄人というか、食材ありきなので、たとえば、今日はハンバーグを作ろうかという作りたい料理ありきで買い物をすることがない。まったくないかというと、まったくない。大根が安かったので、じゃあ、大根を使って何かつくるかというインスピレーションとイマジネーションのコラボネーションでシミュレーションがエラボレーションしていく。大根はまず、よく洗う。以前は包丁で桂むきしていたが、最近はピーラーでうすく皮をむく。料理本には大根の皮は厚くむけと指南する向きもあるが、薄くむく。限りなく薄くむく。ピーラーでむいた皮はごはんに混ぜて、かて飯にする。その際、わずかに残っている根本の葉っぱも刻んで混ぜ込む。最近の割合は玄米1にビタバレー(大麦)2の三合。たまに比率が変わる。玄米1にビタバレー1にオートミール1のときもある。おからが混ざるときもある。大根の先はおろしにする。真ん中ははスライサーを用いて千枚醤油漬け。さらにスライサーで薄切りし、千切りにする。ヒマラヤンピンクソルトを少量まぶし、よく手で絞る。塩を使わず、絞るときもある。塩もみではなく、下味でもなく、味付けという感じ。これは毎食、欠かさない生野菜サラダへ。なぜ、生野菜と記したかというと、ブロッコリー等の温野菜サラダも毎食、欠かさないから。根本の部分は薄揚げと煮付ける。醤油は使わない。味付けは鶏ガラだしとヒマラヤンピンクソルト。にらは生野菜サラダとにらキムチ。サラダののほうは5センチ幅ぐらい。にらキムチは2センチ幅がモアベター。みじん切りにして調味料として使うこともあるが、あまりお勧めはしない。2センチ幅に切って、ごはんにまぶすのがグッドチョイス。青ネギの下ごしらえ。根元をよく洗う。始末のこころえのお手本のごとく根元を切り離すのだが、必ず、一本づつ行う。たまねぎしかり、捨てる部分は最小でなければならない。というか、捨てるという安易な解決法こそ捨てなければならない。たまねぎの皮はだしに使う。明日に続く。

5月30日 朝

部屋飲みをしようと持参したが、食べきれなかった弁当類で昼食を済ませた。焼きそば、オムライス、ナポリタン、エビフライ、おにぎりとすべてコンビニのお惣菜。それをイオンのフードスペースで食べたのだけれど、隣の席では黒ラベルを飲みながら競馬新聞を調べる紳士。勝ち組世代。勝ち逃げ世代。後ろの席では店員風とおもわれるひとがひとときの休息。千差万別の昼景色。昼食を終えると、ブックオフに行き、そろそろ車内のBGMに飽きてきたので、なにかないかと探すと、ケルティックウーマンを見つけた。エンヤを欲しかったので、渡りに船。これでいいや。150円引きクーポンを使うと、140円で買えた。ペイペイ残高が20円になった。こうなったら100円引きクーポンも使ってしまおうと、110円コーナーで漫画を探す。めぼしいものが見つからない。小説でなんかないかなあと売り場を散策。京極さんの邪魅の雫を見つけた。なんと110円。京極堂シリーズは陰摩羅鬼までは全部、読んでいるのだけれど、邪魅だけ中途半端に読み飛ばしていた。その理由はいたって簡単。文庫本の上中下が中途半端に抜けているから。なぜそういうことになったのかは割愛するとして、ながらく放置していた。ノベルズを見つけたのでこの機会に読んでしまおう。そういえば、この次のシリーズはどうなったのだろうか。検索すると、次回作、鵺の碑はまだ発売されていないようだ。邪魅の雫の刊行が2006年であるから、かれこれ、予告から17年の時が流れたことになる。鵺の次回作もすでに予告済み。ま、京極堂とは長い付き合いなので、一生、連れ添うことは間違いない。一応、古参なんで。昨今のにわかじゃないんで。姑獲鳥の夏に衝撃を受けたひとりなんで。映画とか一切、観てないんで。とかなんとか。そうこうするうち、梅雨入りした。梅雨は怪異の季節。雨粒を眺めながら、世の中の不思議に思いをはせ、京極堂シリーズを読みふけるのだった。主人公が古本好き、と強引な結びつきから、パーフェクトデイズの演技で役所広司さんがカンヌ映画祭主演男優賞を受賞した。トレーラーしか観ていないが、主題歌がルーリードだった。ヴェルヴェットアンダーグラウンドのルーリード、ニューヨークドールズのジョニーサンダース。パンクファンならだれもが知っている垂涎の二大巨匠。パーフェクトデイってこんなにカバーされていたんだね、と実感した夜だった。毎日は小さな発見や喜びに満ちている。要は気づくかどうか。かつて、ブコウスキーは言った。朝、起きて、靴ひもを結べるだけで、勝ち組だ。イエス。その通りだ兄弟。ジャストアパーフェクトデイ。靴ひもが結べたら、あとは走り出せ。

5月29日 朝

地図アプリの基本的な使い方を教えて、というサイトを見つけた。「現在地の表示」「スポット検索」「ルート検索」の三つを覚えておけば、間違いない。そうそう、位置情報のオンを忘れずにね、みたいなことが書かれている。ふんふん、なるへそ。スクロールしていくと「地図アプリでルート案内を利用したが、超わかりづらい!」と共感できる項目にたどり着く。解決策はというと、ヘッドアップで矢印の先を実際の進行方向に合わせる。な~る。
ノースアップ、つまり上が北、下が南に固定した状態にしていると、地図を読むのが苦手な人は進む方向がわからなくなってしまう。そんなときは地図アプリのヘッドアップ機能を有効にしよう。そうすると、向いている方向が常に上になるように地図の向きを自動回転させてくれる。グーグルマップはヘッドアップが規定。
実際にこれを利用したが、北浜ではなかなか目的地にたどり着けなかった。なぜか。進行方向が正確ではないからだ。
それでも位置関係がわかりにくい場合は地図の縮尺を変更したり、目印になるような周辺施設を地図上に表示させたりするといい。周辺施設を選ぶ際はガソリンスタンド、コンビニ、ファミリーレストランなど、目につきやすい大きな看板のある施設を選ぶのがこつだ。
虫眼鏡アイコンをタップし、日曜日の北浜の路地裏を歩いてみるといい。北浜駅から高麗橋あたり。地図アプリを用いてたどりつけないことはないが、さほど時短につながらない本質は歩くスピード、手荷物のストレス、アプリの速度が釣り合わないからだ。このとき、完璧に気づいた。わかってしまった。東西南北、すなわち、北の方角さえ把握しておけば、目的地はすぐに見つかるという法則を。京都ほどではないが、大阪城を基本に整備された街であるがゆえ、大阪市街の路地は東西南北がはっきりしている。高い建物に囲まれ、なにも手掛かりが得られないときは太陽を見ればいい。午前なら東。午後なら西。正午は知らん。この法則によって、ららぽーと門真の攻略は容易となり、その後はいともたやすく陥落したのであった。そこに、落とし穴があった。利便性の高い出入口は混む?利便性とはいかに。この利便性についてはいまだ解決に至っていない。そう、東立体を利用したことがないからであり、利便性の定義もひとによって異なるからだ。この難問はいずれ解き明かそうと思う。