12月31日 朝

今年も残りあと一日となりました、って毎年のようにいっているような気がするが、大みそかはやはり感慨深くなるものだ。新年を迎えるにあたって、何か忘れたことはないだろうか。しめ飾りは飾ったか、鏡餅はそなえたか、親戚の子供にやるポチ袋は買ったか、大掃除は終わったか。このなかで関係あるのは大掃除ぐらいで、昨日は丸一日かけて、家中の大掃除に明け暮れた。夜は疲れていたのでいつもの焼き肉屋か鳥貴族を予約しようとしたらどこもいっぱいで予約をとれなかった。予約なしで訪れるのはひじょうにリスキー。寒空でニッピー。というわけで、自宅で湯豆腐をした。ビールを一ケース買ったが、飲み終えると4缶しか残らなかった。だみだこりゃ。大掃除はまずベランダからはじめた。これが意外に大事で、物干しざおをかける突っ張り棒の位置を変えたり、窓ガラスをスクイージーしているあいだにすっかり体が冷え切ってしまった。師走の風をなめていた。当初はハーフパンツにタンクトップでバケツ片手にベランダに飛び出たが、5秒で着替えた。ベランダの溝掃除もして、最後はぞうきんがけもした。続いて物置き部屋。本と服でパンパンの部屋。本整理は時間的に無理なので服整理をすることにしたが、根本的に見直そうとすると、膨大な時間を要するため、また今度となった。二台のタンスを引きずりだし、背面を清掃することにした。プーマのリストバンドと100円玉を見つけた。埃を吸い取り、バケツで絞ったぞうきんを用い、徹底的に拭きまくった。仕上げにアルコール除菌もした。二台目の箪笥のうしろにはコンセントがある。ドレッサーの電源を壁に沿うように背面に回し、電源タップの上部に突き刺して壁に密着するような形で長らく放置していたのだけれど、原型の色がわからないほど埃にまみれており、今回、これを発見することができたことは大きい。もしドレッサーの電源を使用していたら必ずトラッキング現象を起こしていたであろうほどの埃にまみれていた。このコンセントは今後を考えて使用中止とした。タップは捨てた。物置部屋の徹底的埃除去を終え、紆余曲折を経て、一番、最後は換気扇のフィルター交換となった。前もってAmazonで買っておいたフィルターに100均で買ったフィルターをさらにかぶせて、それを設置して終了。新年を迎えるにふさわしい環境が整ったのであった。

12月30日 朝

ゼブラヘッドのパンティーレイドというアルバムを買った。110円だった。ゼブラヘッドが女性アーティーストの楽曲をカバーしたもので、そのクオリティの高さたるやまさにメロコアの頂点と呼ぶにふさわしいレベルだ。グリーンデイにはこのテクニックがない。タイトルのパンティーレイドとは下着泥棒という意味で、単純に女性アーティストの楽曲を盗んだことに由来する。どストレートなカバーアルバムというか、とくにひねることなく、テンポを変えただけでがりがりと突き進んでいく。カバーアルバムあるあるで、オリジナルよりできがよいのはご愛敬。シャンプー、スパイスガールズ、ブリトニースピアーズといった一世を風靡した女性シンガーの歌をひさしぶりに耳にし、懐かしさとは別にできのよさを実感した。シンディローパー、マライヤキャリーにいたってはよくぞカバーしてくれたとメロコアの雄に感謝するのだった。もう一枚、スネイルランプのフレッシュブラッシュオールドマンというアルバムも買った。こちらは思った以上に音がこもっており、スネイルランプ特有の突き抜け感があまり心地よく聴こえてこない。スネイルランプといえば、メロコアにスカの要素を取り入れた日本でも稀有なバンドのひとつで、今はなきダウンタウンの音楽番組ヘイヘイヘイにも出演したことがある。マインドユアステップを覚えているひとも多いだろう。カラオケにも入っていて、歌いやすいし、のりもいいし、酒も進むし、高揚感もあれば、歌い終わったあとの達成感もある、というすばらしい曲。おもえばハイスタとともにメロコアブームをけん引するバンドのひとつだった。アルバムは全10曲。サブスクと違い、CDのよさは構成も楽しめるということで、まず、オープニングとエンディングが決まる。どこにバラードをはさむか。捨て曲は6曲目と8曲目。9曲目にシリアスなナンバーを持ってきて最後に花火を打ち上げる。3曲目にヒットソングを入れとくか。といった具合。車で聴くだけだが、来年はCDを買いまくろうとおもう。もちろんジャンク品。110円。

12月29日 朝

昨日か今日で仕事納めというひとが多いとおもう。明日は大納会。掉尾の一振はあるのか。今年を振り返ってみると、個人的にはいい年だったと思うが、社会的には混乱に満ちた一年だった。特に2月24日と7月8日は忘れるにはあまりに痛ましい日となってしまった。竜ちゃんに渡辺裕之さんの悲報もあった。いっぽうでくだらないニュースが乱立する一年でもあり、コロナ禍の収束が後押ししたような隙間埋めの話題が多かった。最近では篠田麻里子氏の不倫ニュースがくだらなくておもしろい。昨日まではただのくだらないトピックスであったのが、一夜を経て、とんでもなく面白い要素をはらんだ一件に変わりつつあり、熊田曜子氏同様、こちらはこちらで今後も注視していきたいと野次馬根性に火が点いたのだった。なぜ、一夜にしておもしろく変化したのか。それは篠田氏の新たな発言によっておもしろくなったのだった。「ひとつだけはっきりとお伝えします。私が不倫したという事実はありません。今後、私が法廷に立つことになっても、そう主張していきます」完全に対抗策が失敗した瞬間を垣間見たのだった。素直に謝罪し、謹慎のち、新たな一歩を踏み出すほうが賢明だと100人中、100人が思惟する中で、まさかの否定。娘の将来に転嫁するのもちょいと無理があるのでは。稲中に出てくるたくましいブスをおもいだしたのだった。ついでにタピオカ娘もおもいだした。ヤフーニュースの締めくくりでは「厳しく良心を問う声が多く寄せられているいっぽう、応援してます、信じてます、よってたかってたたくのはよくないとたしなめる意見もみられました」とあるが、コメント欄を相当数、閲覧したが、擁護の声は見当たらない。コメント数の多さを見ると、シリアスニュースとコミカルニュースではコミカルに分があるということなのだろう。「応援してます」「信じてます」「よってたかってたたくのはよくない」という意見についても身に覚えがある人間の擁護に見えてきてしまうのがこれまたおもしろく、同類相憐れむ悲しさとおかしさが野次馬には手にとるように伝わってくるのだった。あと、朗報としては警視庁がランサムウェアの暗号解読に成功し、支払い未然防止したというトピックスがあった。日経の記事で、今月、残り9本読める無料会員としてはさっそくに飛びついたのだった。長くなるので詳細は割愛するが、警察のサイバーセキュリティ担当のレベルは相当、高く、時代は変わったのだと実感した。全国のサイバー犯罪にかかわる捜査官は約2400人。そのうち、450人が中途採用のアイティー企業出身者や研究者。今回のデータ復元に成功したチームは今年4月に結成されたサイバー警察局とサイバー特別捜査隊。ウルトラマン的わかりやすいネーミングなのだった。来年はドローンの配達もはじまるし、光あれば影ありで、いろいろ問題が噴出するだろうが、発展に傷はつきものと割り切って社会を前進させていきましょう。