4月25日 朝
ベースボールライブを使って佐々木ろうきの対オリックス戦を観た。結果としては前回、前々回に比べぱっとしない内容ではあったが、試合としておもしろかった。テレビ中継はあったのだが、録画中継の午後四時からで、なんとか試合開始に合わせて観ることはできないかと探すと見つけた。こんな便利なサービスがあったのかと今まで気づかなかったことを悔やんだが、佐々木ろうきの完全試合がなければたぶんパリーグの試合を観る機会はさほどなかったろうし、そう考えると、いい時期に見つけた感はある。ベースボールライブは月額508円でパリーグの公式戦が見放題というソフトバンクグループの提供するサービスで、ヤフープレミアム会員であれば、無料で利用できる。スマホでもパソコンでも視聴可能だ。この日の佐々木の立ち上がりはいきなり初球ヒットを喰らい、一球で完全試合もノーヒットノーランもなくなった。出来としてもいまいちで球速こそ出てはいるが、ストレートが高めに浮き、フォークがすっぽ抜けて地面を叩いてしまうような球が多かった。毎回、ランナーを許しながら、それでも4回まで無失点に抑え、4奪三振。五回途中に自ら満塁のピンチを招き、投じた一球がピッチャー強襲のゴロ。普通ならホームに投げるところをなぜか二塁へ送球。その間に三塁ランナーが帰還し一点献上。この日、見せたもうひとつのミスは一塁のベースカバーに入ったときだった。カバーに入ったはいいが、ベースの位置がわからず、踏み損ねたのだ。投球練習重視で、あまり守備練習をさせていないのではないか、とふと思ってしまった。あと、弱点が露呈したように見えたのはランナーを背負ったときの投球だった。ワインドのときは申し分ないのだが、ランナーを背負いセットポジションから投げると、球速が少し落ちて、ちょっと慌てたような雰囲気が漂う。ここに付け込む隙があるような気がする。5回裏、3対2のスコアに祈るような気持ちで画面を眺める。額から流れる汗。肩で息をしているようにも見える。結句、なんとか5回を抑えきり、勝ち投手の権利を得てマウンドを降りた。球数90球。大谷翔平との違いは英語でいうところのSTAMINA、日本語でいうところの持久力の差かもしれない。試合はロッテが逃げ切り、このカードを2勝1敗で終えた。クローザーの最後の渾身のストレートは鳥肌が立った。正直、佐々木と山崎が下りた5回以降のほうが試合としてはおもしろかった。もちろんそこには佐々木投手の勝ち投手の展開があるからなのだが、春の選抜以来、ひさしぶりに野球の試合を全編、通して観た。オリックス戦のセブンチケットを確認すると、5月15日の対ロッテ戦のチケットがめっちゃ売れている。ほかはぜんぜんなのに。投げるかどうかはわからないが、中6日でとりあえず、日曜日のロッテ戦チケットを買っておこうというファンが多いのかもしれない。