4月23日 朝
ラジオを聴いていたら昨日22日はよい夫婦の日だということを知った。あれ。たしか11月22日はいい夫婦の日ではなかったか。こんなことを言い出したら3月22日はさんざんな夫婦の日とか、2月は強い夫婦とか、1月はいちいち夫婦とか、6月はむっちゃ夫婦、8月はやっぱり夫婦とか、7月は7月も夫婦とか、そんなことを考えていたらカラーバス効果なのか、そんなニュースばかりが目に飛び込んできた。「元モー娘 福田明日香がスピード離婚」「ダルビッシュ有の妻 山本聖子さん」「深田恭子 40歳で結婚のプランが揺らぐ」そんななかで、パートナーは男女ばかりというわけでもなく、昨今のLGBTな世の中にあってフロリダ州がもめているという情報に接した。事の経緯を知ったのは先週のパックンの目だった。モーサテの金曜日。終わりのほう、6時40分過ぎぐらいからはじまるのだが、これを意外と楽しみにしている。最新の米国の情報、さらに割とニッチな情報が多く、細部にいたる導入部分のきっかけとして最適な情報を5分ぐらいで提供してくれる。それで、扱っていたのがフロリダ州のいわゆるLGBT教育法と呼ばれる新法。これを短く説明すると、教室内でLGBTに関する話題を取り上げることを禁止するというもの。フロリダ州知事は現在、共和党デサンティス氏だが、当然というか共和党保守派の支持者の間からこうした議論が生まれた。日本でもそうだが、保守派の多くは父権をいまだ強く信奉しており、LGBTを毛嫌いしている。共和党支持者の間からガキに性的指向や性自認を考えさせるのは教育上ノットグッド、というわけで、議論そのものをやめてしまえということになった。これに反発したのが民主党支持のウォルトディズニー社で、フロリダ州知事とフロリダ州にあるディズニーランドの仲は険悪なものとなった。問題はその先に進むことになる。ディズニーランドというのは敷地面積がひじょうに広大で税制面などひとつの都市なみに自治権をフロリダ州から与えられている。完全にひとつの大都市として電気やガスや水道のインフラも勝手に整備してよいことになっており、それに対する税制も優遇措置がとられていた。この自治権をはく奪する法案を反対表明の報復措置として知事が議会に提出していた。このたび、それが70対38の大差で成立した。ディズニーも即、反撃に乗じたようだが、この戦いは一石を投じることになる。何に?そりゃよい夫婦の日とかにでしょう。