1月26日 朝

熱が40度、出た。ひさしぶりに風邪の苦しさを経験した。フシブシが痛い。背中が痛い。体のあちこちが痛い。特に腰が痛い。のども痛い。ホットカーペットの上に転がり、布団をかけて震えていた。ビタミンcを3グラムは一度に飲んだ。Lシステインも500ミリ飲んだ。不本意だが熱を下げてしまうルルも飲んだ。腰に湿布を貼った。ベッドに移り、一晩中、震えていた。頭が痛い。喉が痛い。意識がもうろうとする。睡眠時なので朦朧としていいのだが、幻覚を見ているような、高熱が出ると、よく見る高所の夢。なんとか峠は越えたようなのだけど、果たしてこれはコロナなのかどうなのか、検査キットを注文する勇気がない。正直、もったいなくもある。無料で受けられる場所があればいいのだが。明日から大阪はまんぼうに突入する。27日から来月20日まで。正直、ずっとまんぼうでいいというか、人との距離、マスク、手洗いうがい、外出を控える、飲食店の時短営業、とメリットしかない。時短営業がなぜメリットかというと、治安がよくなる。街が荒れないのだ。人ごみも少なくなるし、清潔な街が担保される。清潔な街といえば、とっさに思いうかぶ映画作品がある。その名はタクシードライバー。いわずとしれたデニーロの大出世作だが、体を売る幼い少女や矛盾であふれた世界にやがて狂気をおぼえる主人公トラヴィスの姿は40年の時を経て、ジョーカーへと受け継がれる。この映画にヒントを得て、モッズは「トラヴィス、トラヴィス、すえたにおい、汚れた街を撃ち抜いて」と歌った。ひじょうに印象深い歌詞であり、日ごろ、まったりと生きている自分もあまりにひどいニュースを聞くたび、触れるたび、汚れた街を撃ち抜きたくなる。たとえばこんなニュース「電車内での喫煙を注意した高校生が10分以上も暴行を受ける。他の乗客は止めず」たとえばこんなニュース「助手席に乗せたペットのインコに気をとられよそ見、3歳児ら2人…」たとえばこんなニュース「小さい魚をきょうだい皆でわけて食べている。ヤングケアラーだった少年の凄惨な日常」世の中を清潔にしたい。もううんざりだ。トラヴィスになりたいと思うことがある。とりわけ、こんな意識がもうろうとする朝には。
posted by せつな at 10:30Comment(0)日記