1月20日 朝

一流のプレイヤーやパフォーマーであっても一流の家庭人ではないのだなと実感するニュースを立て続けに見た。映画ゴッドファーザーでドンコルレオーネは家族の大切さを力説する。家族を大切にできない男は男であって、男ではない。というようなセリフが出てくるが、ゴッドファーザーは何度、観てもその都度、教訓を得ることができる稀有な映画だ。サッポロ一番に例えると、スリーがしょうゆであることは誰もが認めるところであるが、果たしてワンが味噌なのか、それともツーが味噌なのかは意見の分かれるところであると思う。しかしながら、どちらかが塩であることは間違いなく、ここから答えの出ない塩、味噌論争へと発展する。サッポロ一番塩派とサッポロ一番味噌派の喧々諤々の議論。マーロンブランドかロバートデニーロか。ワンとツーは置いといて、スリーにスポットを当てると、こちらは割とわかりやすい。スリーを観ると、いつも必殺仕事人を思い浮かべてしまって真面目に観ることができない。全般的にひどいが、それでもアルパチーノひとりのおかげで、重厚感はひとまず保てているといった具合。ただ、ソフィアコッポラが撃たれるシーンのアルパチーノはその後の彼を予見させるというか、大げさでオーバー。某監督は某大物俳優に何度もダメ出しをして「監督、私の演技のどこがだめなんでしょうか?」と質問する某大物俳優に向かって「おっさん、くっさいねん」といったらしいが、アルパチーノの傑作、スカーフェイスから数年の月日を経て、あの演技は完成の日の目を見ることとなる。最近は毎日のように映画を観ている。BGMがわりに特によく観ている映画はミッションインポッシブルシリーズだ。最新作である第7作はコロナの影響で遅れに遅れて、今年の9月に上映される。たぶん。今から楽しみでしょうがない。現時点での最新作、フォールアウトがとにかく凄すぎて、これを超えるとなると、あのバイクジャンプになるのだろうな、とちょっとだけ公開されている第7作の予告にすでに興奮している。結局、ローグネイション、ゴーストプロトコル、フォールアウト、ワン、ツー、スリーと順不同にすべて観てしまった。何度、観てもおもしろい。ゴッドファーザーとは真逆のおもしろさだが、おもしろいものはおもしろい。ワイルドスピードの最新作もおもしろかった。映画は教訓に溢れている。パワハラする前に映画を観よう。旅をすると、人にやさしくなれる、といったのは作家の花村萬月氏だが、映画は似た効用がある。いい映画を観ると、人にやさしくなれる。悪い映画は逆。腹が立つから、人にあたる。今日もいい映画を観よう。
posted by せつな at 07:06Comment(0)日記