1月19日 朝
鼻腔拡張テープをして寝ると、悪夢を見なくなった。やはり眠っているときの鼻づまりが原因だったのだろうか。その昔、知人が酒を飲むと顔が赤くなり、副鼻腔炎を起こしていた。変化の具合が見て取れるというか、酒の場が進むにつれ、鼻を押さえる回数が増える。だいたい鼻づまりというものは片側だけに起こるので、右が詰まると、左で息し、左が詰まると、右で息するということを繰り返す傾向がある。そういう知人を見て、気の毒に思ったものだが、鼻呼吸に関して言えば、気持ちがよくわかるようになった。口呼吸がさまざまな不調の原因というような本や説もあったし、鼻呼吸を習慣づけようと警鐘を鳴らす医者も少なからずいる。歯科医もそう。口呼吸の弊害は歯並びにも影響を及ぼし、口の中が乾燥しやすくなるので、唾液による自浄作用がなくなり黴菌が蓄積しやすくなる。口呼吸が原因で歯周病のリスクが上昇する、と聞けば、放置するメリットは皆無であり、何らかの対策を打たなければならない。と、こういうことに関心を持つことは今までなかった。最近は関心がある。酒を浴びるほど飲んで、気絶するように眠ると、夜中に息苦しさをおぼえることがあるからだ。鼻づまりからくるパニック。悪夢もよく見る。息苦しい悪夢。目を覚ますと、暗闇が怖い。リビングに向かい、明かりを煌々とつけて、ぜいぜいと口で息をする。そんなとき、以前は武器がなかった。今はある。鼻腔拡張テープもそうだし、点鼻薬も常備するようになった。最も効果的な変化は鼻うがいを習慣化したことだ。これはAmazonで購入したものだが、高々330円で劇的な効能がある。ちなみに二週間ほど待てば、浙江省あたりから330円で届く。急いで欲しければ1000円ぐらいする。半透明の容器に塩とぬるま湯を入れる。洗面台でも流しでもいいが、そこで顔を下に向ける。レの字型のノズルがついているので、レ←の部分を片方の鼻に当て、容器の上部にあるボタンを押す。塩水が注入される。やがて反対側の鼻腔から注入された水が流れ出す。水量が半分ぐらいになったら今度は反対側の鼻。鼻腔というのはウイルスのたまりやすい場所だともいわれている。コロナ禍の感染予防にいいし、これからの季節、花粉症対策にもってこいだと思う。鼻うがいで人生が変わる。かもしれない。