1月6日 朝

カザフスタンで燃料高騰をきっかけにしたデモが起きてから一週間近く経ったが、収束する気配がない。内閣は総辞職し、値上げは先送りになった。しかし、デモは拡大。しかたないので非常事態宣言を全土に発令し、5日から19日まで自宅にいろ、外出すんな、SNSも禁止な、と強硬に伝えるも抗議デモはさらに気勢を上げ、空港を占拠し、大統領宅も占拠し、軍隊とも衝突し、しかも、その際、軍隊が催涙弾を使ったことからデモ隊の感情は悪化。もう、あったまきた、警官どもをしばいたれ、と100人ぐらいフルボッコにして、逮捕者される市民の数も膨れ上がっている。いくつかの写真を見たが、まさに革命の様相を帯びているようなアルマトイの街にあって、今朝、テレビニュースでは犠牲者の数を伝えていた。そのときだった。「日本人の被害は伝えられておりません」とか「確認されておりません」とか、かような文言が聞こえた。その昔、ジャムという歌があった。伊右衛門とかいうアホみたいな歌を売りにしたアホみたいな歌い方をするアホみたいなバンドの歌だが、その歌詞がふいに浮かんだ。「外国で飛行機が落ちました。ニュースキャスターはうれしそうに乗客に日本人はいませんでした」この報道に疑問符を浮かべる歌詞の主人公は疑問符を浮かべたままキミに会いたくなるのだが、この疑問符が解せない。当時も今も納得いかない違和感とでもいうか、人生において人類愛や隣人愛はすてきだなと思っている人の人生がすてきだなと思ったことは一度たりともないというか、宇宙船地球号とか多文化共生とかラブアンドピースとか社民党支持者や朝日新聞読者が標榜しそうなキーワードがいやだなというか、マイナスな思考がこの疑問符から芽生えてしまうのだった。日本の報道機関が最初に伝えるべき最も重要な情報は日本人の安否であり、それ以外は露ほどにどうでもいい。外国で働くおとうちゃんおかあちゃん、留学中の息子小娘、旅行中のパートナー。仮におとうちゃんおかあちゃん、息子小娘、パートナーがインド人であった場合、それはインドで喧伝すべき、ニュースであり、それはもう知らん。カザフ全土でデモ暴徒化。このニュースに関して、日本人に被害がありませんようにと願うことと、日本人に被害はありませんでしたと伝えることは一緒のようでまるで違う。各国の一報、あるいは安否情報とはそういうものであり、疑問符を浮かべるべきは外国で飛行機が落ちました、の、外国の部分だとおもう。外国と日本人ではディメンジョンが異なるのだよ。あと、みーしーとかくらいてりあも。一皮むけば白人でした。バナナマンズと改名して二番を煎じてまいれ。カザフの首都はアルマトイではなくヌルスルタン。このニュースを機にカザフについて理解を深めようと思いました。
posted by せつな at 06:23Comment(0)日記