6月23日 朝

酒のほそ道の最新刊を読み終えた。著者が前書きで触れているように酒のほそ道の世界に新型コロナは存在しない。いつものように宗達が飲み食いし、酒場での会話を楽しむ。何気ない当たり前の風景がいまは懐かしくかんじる。マスクもせず、ソーシャルディスタンスもないやりとりが特殊に映る。緊急事態宣言が明けて、大阪はまん延防止重点措置に移行した。早速、昼ワインを飲もうと昨日、サイゼリヤに行くと、ゴールドステッカー申請中のため、酒類の提供はいたしておりませんという残念な文字があった。せっかくドリアで赤ワインを楽しもうとおもったのに。ゴールドステッカーの詳細については割愛するが、緊急事態明けでも酒類の提供をしないという店は意外に多く、立ち寄った京阪百貨店の飲食店街でもほとんどが7月11まで停止という対応だった。もしや、と思い、急ぎ、鳥貴族のホームページを覗いた。こと細かく全国の鳥貴族の扱いが載っていた。大阪は21日から再開。酒類の提供は7時までで、営業時間は8時までの時短。東京はさらに90分以内という制限がつく。酒飲み苦難の時期はまだ続く。困ったのは焼肉安安で、どうやら酒類の提供は21日以降、愛知県のみ解禁のようだ。あの塩辛い豚ホルモンを生ビールなしでどうやって、という思いのいっぽう、七輪で炙られた肉塊ににんにくをつけて頬張る至福のときを併せて思い出してしまった。最後に行ったのは4月の頃だったとおもう。もう二か月間、豚ホルモンをいただいていない。すっかりやつれてしまった。というのはうそで、しっかり食べているので、顔はぷくぷくだ。ぷくぷくといえば、やはり宗達で、また、酒ほそに話は戻るが、最新刊で、とうとう竹(の)股が京都に旅立つ。竹股らしいあっさりした最後だったが、やはり、酒ほそファンには寂しかった。三人でぶらぶらといろいろな街を飲み歩くのもいいが、宗達、斎藤、竹股の家呑みが好きだった。友情という古めかしい胸懐は酒の味をおぼえてからこそ改めて生きるものだ。著者、ラズウェル細木氏が京都に仕事場を構えたからという新展開だが、関西のシーンが多くなるのは個人的にはうれしい。一度、千里中央を取り上げてほしいとおもう。飲み屋と地下鉄が一体化した街。そうそうないのではないか。酒ほそも気づけば次巻で50巻となる。節目の巻はおそらく12月の発売となるだろう。コアなファンは斎藤の帽子に注目するが、果たしてどんな帽子をかぶっているだろう。こうご期待。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         
posted by せつな at 06:46Comment(0)日記