6月17日 朝
コンパクトシティの高層ビル化は足腰の弱ったお年寄りや障碍を持つひとの生活を激変させる。居住区に関してはエレベーター付近の住居を優先的に利用できるようにし、移動距離を減らす。設備のオートメーション化により、極限まで人材を減らし、住民の要望にはロボットとAIのディープラーニングが応える。お年寄りや障碍を持つひとが他者に依存することをなくすのが目的なので、機械に触ることもない。すべて機械が勝手に解決してくれる。日々に必要な買い出しもこれまでの常識が変わる。マーケットは無人が基本だが、実際にそこで品物を買う機会は激減する。超高層タワー生活を支える技術は主にドローンが担当する。各ベランダに設置されたドローンポートに配達され、当然、人件費がいらないので配達料という概念も消滅する。ドローンも人間が操作するわけではなく、こち亀の中川がいうように扱いとしては未来型の伝書鳩に近い。ディープラーニングを使って、配達により適した方法を自らが考え出す。近接する十本のビルにはそれぞれ空域が設けられ、ドローン同士が接触しないよう配慮されてもいる。現在、世界一高いビルはドバイにあるブルジュハリファ(828メートル)であるが、おなじドバイに地上1008メートルのビルがもうじき建つ。さらに2025年には地上2400メートルというハルカスの8倍に及ぶビルも誕生する。人間は標高1500メートルを超えると、高山病にかかるといわれている。こういった超超高層ビルが日本に完成したとき、居住区は地上1000メートルぐらいを目安に設定すればいい。世界には標高5000メートル級の山間部に暮らす民族もいるし、いずれ日本人も進化を遂げるかもしれない。2040年には65才以上の人口が全体の4割を超えるともいわれる日本。コンパクトシティの高層化が未来を救う。