6月24日 朝

毎週、ほぼ定期的に観る番組がひとつだけあって、それが日曜日のアタック25だった。自らの知識力を高めるため、また、自らの知識量を試すため、長年にわたり、唯一、観てきた番組だった。クイズ番組はいまだ多々あるが、本当の意味でクイズマニアを納得させる番組はアタック25だけだった。代名詞だったヨーロッパcruise旅行が豪華ハワイ旅行に変わり、それもコロナ禍によって、宮古島旅行となった。時代の要請か、そのアタック25が今秋に終わることがどうやら確定した。これで定期的に観る番組はなくなる。テレビの黄金期が果たしていつだったか、思い出に浸る気分でもないが、貴重な勉強の場が失われるのは痛い。後続は若者向けの番組となるようだ。テレビの終焉を垣間見るような、そんな心持ちがした。おもえば、アタック25が最後の砦だった。46年の歴史というのもすごいが、毎回のクオリティの高さがこの番組の特徴だった。昔はいろいろクイズ番組があった。いまは芸能人を使ったバラエティしかない。ほとんど勉強にならないというその一点において、観る価値もほとんどないということになるが、逆にこんなご時世だからこそ、アタック25に成り代わる新番組ができないだろうか。きをてらわず、問題で勝負する正統的なクイズ番組。コロナ禍の自粛期間で習慣づいた生活スタイルが追い風にならないだろうか。寂しい。あまりに寂しすぎる。天国の児玉さんも嘆いているにちがいない。日曜の1時半。どれだけの若者が茶の間で鎮座していることだろう。こちらも昨今、話題のコア視聴率というものに基づいた発想なのか、終了の主な理由が「民放業界全体が若い視聴者層を獲得するための番組制作へシフトしている」というもので、テレビは発想までも年老いてしまったのだとつくづく感じる。若年層をターゲットにした番組をつくる必然性が果たしてこの令和の時代にあるのか。目指す購買層に合致するのか。若者に金はない。使う気もさらさらない。じゃあ、だれが金を持っているか。購買意欲があるのはだれか。おのずから答えは明らかで、テレビに夜明けがないことだけはわかった。
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6月23日 朝

酒のほそ道の最新刊を読み終えた。著者が前書きで触れているように酒のほそ道の世界に新型コロナは存在しない。いつものように宗達が飲み食いし、酒場での会話を楽しむ。何気ない当たり前の風景がいまは懐かしくかんじる。マスクもせず、ソーシャルディスタンスもないやりとりが特殊に映る。緊急事態宣言が明けて、大阪はまん延防止重点措置に移行した。早速、昼ワインを飲もうと昨日、サイゼリヤに行くと、ゴールドステッカー申請中のため、酒類の提供はいたしておりませんという残念な文字があった。せっかくドリアで赤ワインを楽しもうとおもったのに。ゴールドステッカーの詳細については割愛するが、緊急事態明けでも酒類の提供をしないという店は意外に多く、立ち寄った京阪百貨店の飲食店街でもほとんどが7月11まで停止という対応だった。もしや、と思い、急ぎ、鳥貴族のホームページを覗いた。こと細かく全国の鳥貴族の扱いが載っていた。大阪は21日から再開。酒類の提供は7時までで、営業時間は8時までの時短。東京はさらに90分以内という制限がつく。酒飲み苦難の時期はまだ続く。困ったのは焼肉安安で、どうやら酒類の提供は21日以降、愛知県のみ解禁のようだ。あの塩辛い豚ホルモンを生ビールなしでどうやって、という思いのいっぽう、七輪で炙られた肉塊ににんにくをつけて頬張る至福のときを併せて思い出してしまった。最後に行ったのは4月の頃だったとおもう。もう二か月間、豚ホルモンをいただいていない。すっかりやつれてしまった。というのはうそで、しっかり食べているので、顔はぷくぷくだ。ぷくぷくといえば、やはり宗達で、また、酒ほそに話は戻るが、最新刊で、とうとう竹(の)股が京都に旅立つ。竹股らしいあっさりした最後だったが、やはり、酒ほそファンには寂しかった。三人でぶらぶらといろいろな街を飲み歩くのもいいが、宗達、斎藤、竹股の家呑みが好きだった。友情という古めかしい胸懐は酒の味をおぼえてからこそ改めて生きるものだ。著者、ラズウェル細木氏が京都に仕事場を構えたからという新展開だが、関西のシーンが多くなるのは個人的にはうれしい。一度、千里中央を取り上げてほしいとおもう。飲み屋と地下鉄が一体化した街。そうそうないのではないか。酒ほそも気づけば次巻で50巻となる。節目の巻はおそらく12月の発売となるだろう。コアなファンは斎藤の帽子に注目するが、果たしてどんな帽子をかぶっているだろう。こうご期待。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         
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6月22日 朝

六本木ヒルズで知られる森ビルが打ち出した理想とする街づくり。それがバーティカルガーデンシティと呼ばれる立体緑園都市構想であり、コンパクトシティを目指すこれからの日本の施策、2040年問題の解決策、限られた土地の有効活用と多数の打開策を提示してくれている。森ビルの公式ホームページにある「森ビルの都市づくり」から一部、引用する。
半世紀にわたる試行錯誤を経て、私たちがたどり着いた理想の都市モデルは、緑に覆われた超高層都市。バーティカルガーデンシティ――立体緑園都市です。これは、無秩序に広がった巨大都市の中心部をスーパーブロックで再生していく都市モデルです。都心の空と地下を有効に活用し、そこに職、住、遊、商、学、憩、文化、交流などの多彩な都市機能を立体的重層的に組み込むことによって、徒歩で暮らせるコンパクトシティを実現しようというものです。土地を増やすことはできませんが、建物を超高層化し、地下も活用していけば、空間は増やせます。そこに都市機能を縦に集約すれば、移動時間は減り、自由に使える時間が倍増します。人生の選択肢や日々のゆとりも増えるでしょう。徒歩で暮らせる街は、子供や高齢者も暮らしやすく働きやすいはず。空と地下を活用することによって、地上は緑と人に開放できます。
文章には絵も添えてあり、イメージしやすい。森ビルの理想とする「細分化された土地を集約し、建物を高層化してつくるコンパクトシティ」こそがコロナ後の日本の、もっといえば、オリンピックを終えた選手村の、さらにいえば、限界集落が消滅集落と変わったあとの日本社会の在り方でなければならない。生き延びるすべはもはや限られているという現実をもっと切に高齢者に突きつけなければならない。早急に法整備も必要だろう。戸建てと集合住宅では税率も変えなければいけない。森ビルの主張に賛同する。「空に希望を。地上に緑を。地下に喜びを」なかでも、移動時間が減るという部分は高齢者だけでなく、若年層、壮年層にとってもメリットは計り知れない。年寄りが車に乗らないだけで、交通事故が激減するだろうからだ。昨日、寝屋川にある成田山不動尊に行ってきた。ここは交通安全の御祈祷で知られるお不動さまであり、大阪ではここしかない。交通安全のご祈祷を受けるには関西でも京都とここの二か所しかない。ここに行くにはバスもあるが、車で行くというひとがほとんどだとおもう。山の上のほうなので徒歩や自転車はたぶん無理。なおかつ、交通安全のために行くのだから普通は車で出かけるのが当たり前となる。北摂で暮らす自分などはとても行きやすいが、それでも20分ぐらいかかる。たとえば、和歌山ぐらいからくるひとはもう一日仕事となるに違いなく、これを森ビルの主張に当てはめて、バーティカルシティのなかに成田山不動尊を移築してしまえば、万人が助かり、本当の意味で交通事故の抑制につなげることができてしまう。広大な境内も縦に広げて3フロアぐらい独占してもいい。88階が吉祥閣、祈祷殿。89階が授礼堂、大黒天堂、出世稲荷堂。90階が大師堂、とか。バーティカルシティの可能性はまさに無限大といえる。これからの日本。変わりゆく世の中。移り行く価値観。発展するテクノロジー。縦に伸びる社会の実現が待たれる。
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