周りが淋しくみえるとき、それは自分が寂しいからだよ。ドアーズだったとおもう。たしかこんな歌詞の歌があった。友人、知人、問わず、いままで周りにいたひとがいなくなると、寂しい。それが、そんなに親しくなくても当たり前にいた、当たり前にいるとおもっていたひとがいなくなるとこんなに寂しいものなのだなと久しぶりに抱く感情。オリラジのふたりに続いて、西野氏が吉本興業を退社する。こういうニュースを聴くのも寂しい。相次ぐ芸能人の引退。芸能事務所からの離脱。スポーツ選手の現役引退。ぜんぜん思い入れはないが、ある人気配信者は世の中からいなくなった。思い入れはないのに寂しい。ある日、突然、いなくなることもあるのだなと感傷的な気持ちからvlogをはじめた。文章も映像もすべて作品なのだ。生きてきた証。たどってきた道筋。筒美京平氏が残した名曲「センチメンタルジャーニー」を聴こう。
つぼみのままで夢を見ていた、影絵のように美しい、物語だけ見てたいわ、伊代はまだ16だから。
いっぽう、柴又の名店、川甚が今日、231年の歴史に幕を下ろす。コロナによる観光客の激減、冠婚葬祭、忘年会の自粛。老舗料亭にあっても立ちはだかった壁は大きすぎた。織田哲郎氏の名曲「碧いうさぎ」を聴こう。
碧いうさぎ、祈り続ける、どこかにいるあなたのために。
うさぎは寂しいと繁殖しちゃうんだから。とりあえず今日は日帰り旅に出ようとおもう。寂しくなったら知らない場所にでかけるにかぎる。未知の発見が既知の追懐を遠く追いやるのだ。新しいことをはじめることも有効だ。夜は酒を呑もう。酔いつぶれて寝てしまおう。眠って、起きれば、新しい日だ。とあるユーチューバーの言葉を思い出した。「人生、そんなに長いとおもってないんですよ。長生きはするとおもいますよ。ただ、人生はそんなに長くないと」おぼえているかぎり、こんな内容のこと。昨日、新聞の折り込み広告に松本伊代氏が載っていた。ショウガジュースの宣伝だったが、年齢をみて驚いた。56歳だった。伊代はまだ56だから。最後に自分の歌の歌詞を引用しておわる。「戦いだけが残された」
過ぎゆく人生、還らぬひとの生、去りゆく運命、いつか下る命運。