3月5日 午前中

コロナウイルスを利用した政権批判の風潮に心底うんざりとしている昨今、トイレットペーパーが街に戻ってきた。時をおなじくしてコロナに関連する詐欺も急増している。たとえば水道管にコロナウイルスがついているから除去するのに費用がかかるとか、高機能マスクを謳うスパムメールとか、57度のお湯を飲むとコロナに効くとか、花崗岩を入れたお風呂がコロナにいいとか、あらゆる嘘と虚構と妄語と法螺が巷間を駆け巡っている。そうしたなか、政府がマスク転売者に対する法整備にようやく取り掛かった。緊急措置法26条を適用し、懲役5年以下、または300万円以下の罰金を科するという。本当にようやくだ。とにかく遅い。しかしながら真の敵は遅緩にあらず、詐欺にしろ、転売にしろ、とにかく恥を知れといいたい。人間と動物の違いは恥を知っているかどうかだ。それだけだ。ピンチをチャンスととらえるのも結構だが、パニックに乗じて一儲けたくらむなど言語道断。「え、あいつら恥を知らねえのかい」森の石松の名台詞だが、実際にこんな心持ちがする。助け合いはどこへやら、どこの売り場も奪い合い。世知辛いねえ。世知辛いと言えば、スーパーチューズデイの結果。もちろん世知辛いのは庶民というか若者というか弱者というか、で、あって、どうやら決まったようだ。緒戦の劣勢を吹き飛ばした形で完全にバイデン氏の独り舞台になりつつある。どっちかというと、サンダース氏vsトランプ大統領の真逆の論争を見てみたかったが、米国民は現実路線を支持したというところか。こうなってくると困るのはトランプ大統領で、当初からサンダース氏のほうが戦いやすいと見る向きが識者のなかでは多かったのだけれど、共和党内部の分裂で支持が拮抗するかもしれない。キーワードは黒人、ヒスパニック、若者で、前回の大統領選ではオルトライトが中心だったが、この4年の間にすっかり変わってしまったように映る。対シナ、対イラン、対日本と多忙を極めた昨年末が、対ウイルスで吹き飛んでしまったような情報情勢にあっても、いまだ戦いは終わっていない。だが、関心はたったひとつ。日本にとってどちらがやりやすいか。この先の四年に偉大なる総理はもういない。あと1年。じっくり勉強したいとおもいます。あと、気になるのは年齢で、トランプ氏が大統領になったとき、誰もがその体力を不安視した。されど、73歳のトランプ氏に対し、バイデン氏が77歳。日本でいうところの喜寿を超えている。就任時に米国史上最高齢の大統領はトランプ氏の70歳220日で、もしバイデン氏が就任となると、ああ、高齢化の波は日本だけではないということがよくわかる。となると、麻生総理返り咲きもあるかもしれないなあと今日もおじいおばあを眺めているのでした。
posted by せつな at 10:45Comment(0)日記