3月4日 午前中
コロナウイルス関連法ばかりが報じられるなか、重大な閣議決定がなされた。すなわち、遺伝資源の不正持ち出し規制法案であり、いちごやら牛やらマスカットやらとやられ放題だった時代に終止符を打つ日がきた。昨年のこの時期だったとおもう。和牛の受精卵を600万で売ったとか鼻高々にくっちゃべっていた畜産業者が逮捕されたが、持ち出しの関連法がなく、伝染病予防違反とかわけのわからん無理やりくっつけた罪状で起訴した。あのとき抱いた心情は遡ればもうずいぶん昔に感じた悔恨の情に似ている。テコンⅤとか、とんちゃもんとか、かっぱえびせんとか、あらゆるパクりの技術を駆使し、恥ずかし気もなくベンチマーキングと称し、発展したあの国。おもえば、無策だった。おためごかしの性善説は今回のコロナ騒動にも通ずる道であり、いかにテクノロジーが向上しようと、いかな努力が花開こうと、結句、それを支えるのは法整備にかかっている。その大前提がこの国ではすべて後追いの形で制定されていく。予防策は想像力がつくりあげるものだ。予防の観点からしてもコロナに似ているが、そもそも危機意識にとぼしい官僚主義がこの国の資産を食い散らかしている現状が問題なのであって、それを割り引いても今般の閣議決定は遅きに失した感が否めない。テコンvのころからもっとしっかりやっておけば和牛だって流出しなかった。いまやシナ国でも広大な牧場で和牛が生育されているというし、コリア産のいちごを食べた日本のばばあさまは日本のよりあまーいという低能体たらくで、すかっとする話題はどこかにないのかしらとおもっていたら、あった。ロシアの地下鉄かなんかでコロナウイルスを揶揄した動画を上げたガキが逮捕された。フーリガニズムというワールドカップを機に取り締まりが強化された犯罪行為に値するとして最大懲役7年の罰を受ける可能性があるという。ざまあみろとしかいえない。とまれ、新しい法案の中身をみておこう。こちらもある意味、フーリガニズム。窃盗、詐欺などの不正な手段で得た受精卵などを使用したり、海外に持ち出そうとした場合などの悪質なケースには10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金。法人は3億円以下の罰金となかなか重い刑罰のようだ。農林水産省は今国会での成立を目指すとしている。