3月3日 朝
三月三日のひな祭り。新型コロナウイルスの影響がとうとう身近なところにまで及んでしまった。毎年、楽しみにしていたあのビッグイベント。スガキヤすーちゃん祭りが中止に追い込まれた。今年のイベントは本来ならば3月1日から13日までにラーメンを頼むと無料券がもらえるはずだった。年に一度、スガキヤを楽しむ日と決めていたのに、ああ、なんということだろう。ウイルスがにくい。経済産業省によると、マスクは一回で捨てず、消毒液をつければ三回ぐらいは使えるということであるが、でも問題はその消毒液もないわけであって、唐突にパンがなければケーキを食べればいいじゃないと言い放ったとある為政者の話を思いだしたのだった。とまれ、昨日の庶民の現実を垣間見れば、政府中枢の目はもっと大きく見開かれるのかもしれないが、というのはマスクはいうにおよばず、トイレットペーパーもティッシュもさることながら、コメがなく、カップ麺も乾麺も空疎かつ品薄で、特にうどんがなかった。今日から全国の小中高がウイルス休暇に入り、取り急ぎコメの代用品はうどんなのだろうなと勝手に思い描いたのだけれど、目的は蕎麦の購入だったので助かった。蕎麦はあった。これがちょっとついている点というか。初詣で大吉を引き当てた際の「何もかもがうまくいく」みたいな預言どおりの展開となった。なぜなら、別段、お昼にお蕎麦をいただきたかったわけではなく、それ以前にお昼はすでにオートミールリゾットで済ませているわけで、ストックがそろそろとぼしいなと思ったからの行動だったのだ。つまり、うどんはある。豊富にある。しかも多種類ある。パスタも一昨日、買い購めたばかりで、蕎麦だけがじゃっかん不足していたというのが購入にいたる主たる理由だった。その蕎麦だけがあった。パスタはなかった。うどんもなかった。袋めんもほとんどなかった。蕎麦は豊富にあった。せっかくなので二つ買っておいた。せいぜい二つだ。スガキヤの無料券はもらえなかったが、これでお蕎麦を温かくしたり、冷たくしたりして、今日も食が豊かなのでした。