いつのまにかヤフーブログがサービスを終了していた。昨年の12月15日ということはまだ2か月も経ってないということで、ということは意外に早く知れてよかったということかもしれない。13年の長きにわたり、おもえばそれがインターネットの歴史だったのかもとおもえるほど、ブログの隆盛は世の中を活気づけた。ひとつの時代が終わり、ひとつの使命がたすきを預け、多様化から集中化する方向へとシフトチェンジしたとみるべきか。あまり覚えていないのだけど、ヤフーブログも何個かつくったことがあるはずだ。すべてほったらかしで、知らぬ間に消されたのだろう。まるで自分の記憶のようだ。ほったらかしでつかの間の余韻を楽しんだあと、勝手に消えていく。今しかない。その今もいつか思い出と名を変える。ブログ終焉。考えれば必然なのかも、とおもえる理由はふたつある。ひとつはブログに変わるもっと手軽なコンテンツが若年層を中心に世間を席巻したこと。ふたつめが端末の移行。パソコンが主流だった季節は夕闇のようにかすみ、スマホを打つのは早くてもブラインドタッチができない層も現れているとのこと。コメント、トラックバックといった機能は風化し、更新頻度もツイッターやらインスタやらの比でもない。情報はもはやネットですら画一化する傾向で、これといった目新しさもなく、芸能人や他の著名人の寡占市場。それが今のブログ文化なのだろうか。遠い目。思いだす。はじめてホームページというものにアクセスしたころ、時代が変わったと実感した。誰もが情報を発信できることに感激した。新人賞に送ってはさんざん落とされまくっていた時期でもあり、目先を修正する絶好のチャンスだった。やがて、はてなあたりからウェブログが浸透していった。ホームページよりも簡単で、HTMLが理解できなくとも、投稿できる。すぐに飛びついた。書きたいことは山ほどあった。世の中に対する批判。新聞各紙の腹立たしい矛盾。批評、不満、表明、論評。一時期は膨大な時間をかけ、5大紙の社説を比較するブログというものもやった。とにかくいろいろやった。いろいろやって、いろいろ終わっていく。結局、人生は始めることでしか、始まらない。ヤフーブログの終わりは見直しの時期がきたということだ。