12月24日 午前中

メリークリスマスイブ。クリスマスの恒例もケーキを食べて明石家サンタを観るぐらいになってしまった。街を歩けば疲れるし、夜に掉させば眠くなる。とかくイブの夜はくたびれる。それで、今年の明石家サンタは八木さんが出ない。なんでも線維筋痛症とかいう病気で休養するそうだ。代わりの司会が中野美奈子氏(40歳)なにが驚いたかというと、この年齢に驚いた。「ファンです」「どこが」「いや、別に」クリスマスといえば、イエスキリストの生誕祭であるが、これを知らない若者がいた。この若者は大阪育ちにもかかわらず、PLの花火大会を知らなかったぐらいだから、よほどのモノ知らずということになるが、しかし、笑ってばかりもいられない。かくいう自分を含め、オトナたちの大部分がクリスマスをキリストの誕生日と誤解している。あくまで生誕祭である、ということはイエスの誕生を祝う日であっても、イエスの誕生日ではないのだ。クリスマスは本来、クライストミサで、キリストのミサという意味が正しい。これがなぜ日本でこのようにここまで爆発的な広がりを見せたか。これに答えられるオトナも少ないのではないか。若者を笑ってばかりはいられないのだよ。モノの本によると、明治時代に当時の最先端輸入販売業だった明治屋が銀座に進出したところからはじまる。明治屋は舶来品を扱う傍ら、西洋の文化も日本に紹介するという活動を行っていた。やがてそれはクリスマス商戦として日本でも徐々に受け入れられ、プレゼントを贈ったり、その日をシャンパンやケーキで祝ったりする習慣が根付き始める。また、欧米ではターキーをいただくのが当たり前なのに日本ではなぜチキンか。一部では七面鳥が手に入りくいといった主張も聞かれるが、実際のところはケンタッキー・フライド・チキンがかつての明治屋の手法をまねて、大衆を扇動したところにその起源を持つ。個人的な感想としては、元来のお祭り好きの血統と年末という特別な期間の昂揚がクリスマスの浸透につながったのではないかとおもう。近年では、あのバブルの熱狂がそれに拍車をかけた気もする。だが、それも今は昔。温暖化で雪は降らないし、サンタも今じゃ激貧だ。とかく人の世は移ろいやすい。今日が終われば、明日からは年末モードだ。まあ、今日ぐらいはケーキを食べよう。明石家サンタを観よう。メリークリスマス。
posted by せつな at 10:16Comment(0)日記