12月23日 午前中

アーモンドアイに賭けてました。夜はてっちりで一杯のはずでした。結句、M1を観ながら湯豆腐をいただきました。きっと、これが人生というものなのでしょう。しかし、当たらない。馬もひとも当たらない。決勝で和牛、見取り図のねたを観たかった。優勝はミルクボーイ。ぜんぜん知らないふたりだったが、ねたの完成度はすごかった。自分の手法をいかに編み出すか。改めて思い知らされた気がする。自分の武器というよりは自分でつくりあげる世界観というか、株の勝ちパターンもそう。負けるまでおなじ手法を続ける。料理のレシピもそう。行列のできるラーメン屋はスープに命をそそぐ。絵画の手法もそう。成分分析をすると、芸術家の秘策が発見されたりする。文章もそうだろう。ファンになればなるほど、読みこめば読みこむほど、誰が構築した文章かわかるようになる。楽器などもそうだろうし、歌い手は歌唱法にこだわる。本気の本気を極めると、そこの応用になるし、決勝の舞台にまで駆け上がるほどのねたとなると、昨日のコンビは全員が全員、独自の手法を生み出した連中となる。見た目以上に想像以上に努力に努力を重ね、人生を賭して、生活を捨てて、全身全霊で情熱を傾けた成果が昨夜のあの場所にあったかとおもうと感慨深い。M1の舞台は熱かった。有馬も熱かった。アーモンドアイに賭けた連中の今朝はどんな感じだろう。明るい正月。すてきな年末。ふぐがとうふになったからといって、めげているわけにはいかない。日々は進む。泣いていても進む。歩いていても靴は減るが、じたばたしていても靴は減る。おなじ減るなら進まにゃソンソン。ワインを呑んで、グランメゾン東京を観て、気絶した。起きると、ソファの上にいた。まっくらなソファの上にいた。一瞬、どこだかわからなかった。リステリンをしてから水を飲んだとおもう。酔い覚めの水飲みたさに酒を呑み。みたいな川柳を思い浮かべながら水を飲んだのかもしれない。その後、ベッドで寝た。起き上がってみれば、昨夜の夢は夢のまた夢。
posted by せつな at 10:48Comment(0)日記