1125 朝

万博が決定した瞬間、テレビのまえで喜びに浸った。場所はちがえど同じ大阪の空の下、道頓堀に集う群衆をみて胸が熱くなった。これだけの人間たちが寒空の路上で決定の瞬間を待っていたのだなと感慨深い思いがした。結果は92対61という大差でエカテリンブルクを破り、見事2025年の万博開催を大阪が勝ち取った。歓喜の瞬間を見届けたあと、3時半ごろ就寝し、土曜8時のウェークアップを最初から観た。我ながらタフだとおもう。10時にはジムで20分はしり、筋トレ各種。12時にはワインを呑んでいた。勝利の美酒は48年前の万博会場で。ガンバのホーム最終戦ということもあり、万博周辺は中も外も異様に混んでいたが、楽しいときを過ごすことができて最高だった。万博開催のちの夢洲は統合型リゾート地となる。いよいよ日本に大阪に初のカジノができる。万博はショーケースとよくいわれるが、2025年の万博こそがかつて夢見た万博のショーケースなのだろう。映像でしか見たことはないが、すべてが前向きで、明るい未来を信じることのできた空気感は伝わってくる。エキスポシティがオープンし、フードコートをはじめ、当時の名残がいたるところに見受けられる――日本は本当に齢を取ったのだとかんじる。壮年期から老年期にさしかかっている感さえ近頃はある。だが、悲観する必要もない。未知の老年を生きればいいだけなのだから。咲洲、舞洲、夢洲がつながり、中之島線も延伸する。鉄道の開通がめまぐるしい勢いで次々に訪れる。まだ先の話だがモノレールも大日から大阪市内へと延伸する。次から次へ結ばれていく。大阪だけではない。関西一円がつながる。神戸空港と伊丹空港の国際線化。2037年ごろに前倒しになったリニア開通。こうなると関西ばかりともいえなくなってくる。東京大阪間も1時間台でつながる。大都市から大都市へ。いずれは地方都市とも連携することを鑑みれば移住ももっと身近なものになっていくだろう。2025年はひとつのターニングポイントになる。この国の真の試練は団塊クライシスにあらず。団塊世代を支える層、団塊ジュニアのリタイヤこそが最重要課題であることは明白だ。団塊を支える層を下支えする層は、もう、ない。2025年、団塊ジュニアが壮年期から老年期へ差し掛かるころ、万博のショーケースはどのように彩られるのか。試金石はもしかすると隣の大国にあるかもしれない。長らくの一人っ子政策の結果、いびつな逆三角形を構築し、ひとりから二人へと緩和したが改善はされなかった。先ごろ、あわてて、無制限に緩和したが、少子化の流れは止まらない。少子化は全世界共通というデータもある。2025年の万博のテーマはそのまま全世界のテーマに置き換わる。移民、難民、移住、二世、三世、残留孤児、ハーフ、クオーター、ハイブリッド、人口減少の街と人口増加の街、長寿命、健康寿命、税と社会保障。ショーケースの彩りは皮膚のいろ同様、多国籍化するのだろう。
posted by せつな at 06:25Comment(0)日記