1118 朝

万博の投票が23日にある。もし大阪に決まれば地元どころか日本中が歓喜にあふれる。オリンピックのあとのイベントとして、うってつけのように思えるからだ。昨日、健都がオープンした。彩都に次ぐあらたな街びらきだ。大阪は変わろうとしている。いつだって変わらなかったことはないが、それにしても変化の質がちがう。南吹田駅ができる。船場西駅もできる。キタヤードも変わる。夢洲も舞洲も変わる。最近はエキスポシティが気に入っている。昨日は南港で関テレ60周年を祝う催しがあったが、かつての居場所ももはや過去の遺物に思える。せいぜいテレビを通してみるくらいだ。大阪は変わった。大阪は変わる。20日の夜にたかじんのドラマがする。楽しみな気持ちと寂しい気持ちと憂鬱な気持ちが入り混じっている。最後まで大阪にこだわった男。しかし大阪のイメージはもうかつてのものではない。大阪はただの大都市だ。大阪弁も古い。地元生まれで標準語を話す若者も増えてきた。この傾向は神戸のほうが強いが。ああ、大阪弁を撲滅したい。河内音頭をせん滅したい。通天閣を壊したい。吉本芸人が幅を利かす世に終止符を打ちたい。トミーズのような顔をテレビから消したい。吉本興業を解散させたい。なぜか必ずタメ口の大阪弁で繰り広げられるドラマをなくしたい。小説も映画もドラマも京都もののようにすべて標準語で演じてもらいたい。いっぽうで織田作を愛する自分がいる。大阪をけなされると腹が立つ自分がいる。大阪を愛し、晩年は神戸で暮らした父を懐かしくも思う。複雑な思いだ。大阪で生まれ、大阪を離れ、ふたたび大阪で暮らしている自分をどこか遠くからもうひとりの自分が見ている気がする。東京、ニューヨーク、ベルリン、パリ、ミラノ。特にロンドン。おまえの生きる場所は本当にそこか?生駒を眺め、北摂を日々さまよい、近所のスーパーを物色し、枯れたようなギターを弾き、涸れたタイコを叩く。それでも毎日は楽しく過ぎていく。大阪万博に決まることを期待する。
posted by せつな at 06:21Comment(0)日記