1114 午前中

トレンドの変化を読み解くと未来がみえてくる。今朝は紳士服大手の既存店売上高が地に落ちているという株式ニュースにはじまり、来年、損保が上がるという悲報に接した。スーツ需要の伸び悩みは昨今のオフィスカジュアル化に端を発する。そういえば、サラメシなどをみていると、IT系の会社では営業すらスーツを着用していなかったりする。先日、大市民を読み返していると、夏の盛りにネクタイを締めた営業マンをみて、日本はもはや亜熱帯なのに、と揶揄するシーンがあったが、そういった所感はある。フィリピンの大統領は国賓で現れたときもアロハのようなシャツだったし、時流が変わればスタンダードが異なるのも無理からぬのではないか。スーツを捨て、現代日本のstyleを確立すべき勇気が問われている。この類の論争には履歴書の話題もよく上る。手書きか、パソコンか。いまだにこんなバカげたことを争う理由があるだろうか。手書きとタイプは使い分ければよいだけだが、履歴書はタイプの独壇場だろう。字のうまさや、手文字に表れる人柄をみるべきではなく、あくまで経歴と展望に着目すべきである。逆にお礼状などは手書きがうれしかったりする。ラフィンのチケットが送られてきたとき、あて名書きはポンの手書きだった。ひどい字だったがうれしかった。もちろん、これもひとそれぞれ。汚い字よりはシールのあて名書きのほうがうれしかったりもする。次に保険だが、今年ほど大規模災害があった年も記憶にない。おそらく9月の台風21号は伊勢湾台風に匹敵するのではないか。時代が時代なら犠牲者数が跳ね上がったのかもしれない。いまだにバス停の看板などもひん曲がっているし、爪痕をいたるところで垣間見ることができる。こうした数々の災害を受けて、保険金支払額はうなぎ登りに上りに上っているという。増額止むなしといったところなのだろうが、来年には消費税増税もあるし、いったい、庶民の暮らしはどうなるのか。前回、8パーセントに上がったときには便乗値上げも目立った。増税すれば、交通費も上がる。380円で行けた料金が390円。590円で食べれたラーメンが630円。腹が立つのは値上げとともにさらに増税分が上乗せされた点だ。これは一見マジックだが、冷静に考えれば値上げしてから5パーセントから8パーセントを加算されるのはおかしい。されど、あれからすわ4年の歳月が過ぎた。ひとびとのマインドはすっかり落ち込んだ。スーツしかり、保険しかり、トレンドの波を注意深く乗り切らねばならない。たとえ、さざ波であっても。
posted by せつな at 10:21Comment(0)日記