11月6日 朝

中間選挙の投票がいよいよ今夜に迫った。メディアはなんとかして民主党に勝たせようと躍起だが、ふたを開けてみれば2年前の再演となるかもしれない。その予想の背景には隠れトランプ信者の存在感がある。日本でも潜在的保守の相当数は選挙結果をみればわかる。いかに売国メディアが煽ろうと真実の壁は分厚いものだ。明日の明け方までには大勢が判明するというが、日本の朝のワイドショーはどう伝えるのか。だいたい想像はつくが。今朝も朝日と毎日をすみからすみまで読んだ。とても気持ち悪かった。たまごかけご飯の味について語る老夫婦の投書だけおもしろかった。新米が届いたので今夜いただきましょう。では、たまごかけごはんにするか。一口食べてみると旦那の反応が薄い。昔、食べたたまごかけごはんはもっとおいしかった――等の会話。たまごといえば昔は高級品で、電灯のひかりに一個一個かざし、中の黄身の大きさを吟味したうえて購入したというような逸話もある。貴重品だった卵をひとつだけ椀に落とし、よくかきまぜで兄弟で分け合うようにかける。どうしても均等にはならず、兄弟げんかになったという妻とは違い、だんなの実家はとれたての卵をいただける環境にあり、当時の卵は黄身も固く、箸でつまんでもなかなか壊れなかったという。そんな贅沢なたまごを食していた旦那だから今の卵には違和感が――というようなノスタルジックなお話だった。海外で長く暮らした経験がないのでわからないが、あるひとは日本食が恋しくなると卵かけごはんを食卓に並べるという。たまごの安全性については疑問も残るが、ごはんさえ手に入れば、もっとも身近な日本食かもしれない。納豆や梅干しが売ってなくとも卵はどこにでもある。これは頓悟であった。以前、サラメシでみた吉田社長の昼食にも卵かけごはんがあった。米国人の従業員とテーブルを囲むのだが、慣れているのか皆、平然と和やかなひと時にみえた。卵かけごはんをいただくとき、優越感に浸る。日本の常識は世界の非常識と悪ぶれずいってのけた時代から今ではすっかり日本の常識が世界を覆いつつある。単純な解というものだろう。快適なのだ。室内では靴からスリッパに履き替える。トイレ用のスリッパもある。熱い風呂。季節によって味を変え、温度を変えるきめ細やかできりりと締まった日本酒。納豆、梅干し、高野豆腐といったハンバーガーやピザと対極を成す健康食品。淡い味付け、味の相性だけではない理にかなった組み合わせ、付け合わせ、和え物。コンパクトな自動車、銃刀法規制、花見、月見、紅葉狩り。おもてなし、丁重なサービス。足るを知るわびさびの精神。そして、卵かけごはん。多くのものがバレるなか、卵かけごはんだけはいまだアホでまぬけな外国人の舌には上らない。それでいいと思う。サンマもバレた。イカもバレた。和牛もバレた。マグロもバレた。いずれクジラもバレる――これは原点回帰といったところか。日本の常識が世界の非常識であることの優位性に今更ながら情けなくも気づくとは。いずれすき焼きもバレる。もうバレてるか。卵かけごはんを嫌悪するあほでまぬけな外国人を見聞きするたび、本当に日本人でよかったと思う。両親に感謝だ。
posted by せつな at 08:25Comment(0)日記