10月17日 朝
サッカーがはじまる前に寝てしまった。何たる不覚。何たる不運。しかも4対3という劇的なスコア。野球ならルーズベルトゲームだ。南米の強豪ウルグアイを相手に勝利を収めるという小躍りしたくなるようなゲームを見逃した理由は、そう、酒と睡眠不足だ。いつもこれだ。わかっちゃいるけどやめられない。すいすいすーだらだったすらすらすいすいすいすーいすいすだらだったすらすらすいすいすいすーいすりすーだらだったすらすらすいすいすいすーいすーいすーだらたったすらすらすいすいすいすいいすーいすーいすだらだったすーだらだったすいすい。新生ジャパン負けなし絶好調を横目にかつての王者ドイツが絶不調に落ち込んでいる。フランスに負け、これで公式戦4試合勝利なし。国情も暗く沈んでいるし、今朝の陽射しのように没落の斜陽といったところか。そういえば、昨日、昼食時に何気なくテレビを観ていたのだけど、太宰を取り上げていた。太宰が甥っ子にいった言葉が身に染みた。教養というのは学識を指すのではない。他人の苦難に敏感なひとこそを教養人という。この考え方はすべての人間にとってプラスに作用するはずだ。情けはひとのためならず。この言葉の本意を多くのひとがはき違えているという調査結果をかつて何かで見知ったが「情けはそのひとのためにならない。突き放す非情さこそが必要」こう解釈するひとが多かった。先の三田佳子氏の次男覚せい剤事件などをみると、まさに当てはまる。しかし、本意は袖振り合うも多生の縁に近く、ひとにかけた情けはめぐりめぐって自分に帰ってくるというものだ。落語の唐茄子屋政談の下げにこの言葉が使われているのをふいに思い出した。武士の情け。女は武士ではないのでこれがない。あいつ嫌い、嫌い、大嫌い。あいつ嫌いだけど優秀だよな、くやしいけど認めざるを得ないな。この違いだろうか。先の、女は武士ではないので――の部分は柳沢きみお氏の言葉だ。追記。本日、なんばスカイオがオープンする。すぐ近くに住んでいたので感慨深い。青春が終わって人生がはじまった感じ。