10月31日 朝

明日から11月。アノマリーでは株高の季節となる。感謝祭を迎え、本格的に年末商戦もはじまり、とうとう秋が終わる。この時期になると映画ユーガットメールを観たくなり、音楽ではトラストミートラストユーを聴きたくなるし、内田百閒あたりの幻妖な世界に浸りたくなる。秋は終わったのだ。昨日、キチガイ国家がキチガイ判決を下した。個人的にはこれで決定的に関係が悪くなればそれでいいとおもっている。お互いの平静のため、すべきは国交断絶。とにかく関わらないこと。関わりを持つ日本企業など勝手に滅べばいい。戦後、70年も経つというのに――ご都合主義の恨の文化には闇しかないようで、ときに生涯、矢沢永吉にまとわりついたジョニー大倉だったが、彼はいま草葉の陰で何をおもうのだろう。一瞬の輝きを胸に生きていけるが、一生、輝いていたいというのも本性だ。輝いているためには今を生きること。過去に夢はない。さて、トランプ大統領がまたまたやってくれた。政策の玉手箱やあああ。米国で生まれれば外国人の子供にも国籍が与えられる仕組みを大統領令によって廃止するという。これは英断だろう。日本も今、移民問題で揺れている。国会の代表質問で立憲民主党の議員に対し、安倍首相は明確に移民政策を否認したが、移民の背景にはもっと根深いものがあると日本人なら皆、知っている。作家の伊集院静氏は母から常日頃、おまえは移民の子だから日本人に負けてはならないと聞かされ育ったという。いわゆる発奮材料は人それぞれいろいろあるだろうが、反日ブーストのすさまじさもそのひとつで、こちらも日本人ならほとんどが目の当たりにしている。サッカーや野球の日本対南コリ戦などは好例だ。出生地主義の否定に対する反論の多くをだいたい想像できるが、この問題に関して大切なのは今に目を向けることだ。メイフラワー号に乗った青い目の鬼はこの議論にイカほども関係ない。先駆者利益として聞き流そう。今、現在、起きている問題に対峙して何を為すべきか。何を否定すべきか。過去に夢はない。されど、過去に学ぶことはできる。しかるに人間とは今にしか存在しない宇宙創造の産物というものなのだろう。今を生きよう。
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10月30日 朝

今朝の朝日新聞、毎日新聞の両紙の一面をメルケル氏の写真が飾った。まず朝日の写真。前を見据えているが力はなく、がっかりした様子が見て取れる。毎日の写真。うつむいて伏目がちの表情にこちらも往年の力はない。日経と産経が電子版で同じ写真。唇を固く結び、閉じられた目には労苦がにじんでいる。それにしても老けたなあという印象。読売だけがかつてのメルケル氏を想起させる写真を持ってきた。書いている内容はほぼ同じで特段、目を惹く点はない。さすがのドイツ人も目を覚ますには格別の数年だったというところか。ブラジルでは南米のトランプといわれる右派のボルソナロ氏が勝利した。こちらも2003年から続くリベラル政治に嫌気が差した結果というべきか。米国でも中間選挙をあと8日ほどに控え、各社が予想得票率を算出している。中間選挙は現政権の批判票が集まりやすい傾向にあるとして、多くは上院下院のねじれを予測する。はたして地の底に落ちたメディアの信頼度にどの程度まで関心を寄せるべきか。最近の大手メディアに期待すべき点はさほどない。フェイクニュースという自らへの批判を巧妙にかわし、ライオンが逃げたとか、ありきたりの嘘に論法をすり替えようとしている。本来、フェイクニュースという語感には印象操作や世論誘導などのアジテートに対する批判を含んでいた。ライオンやシマウマが逃げた等の流布は単純なデマゴギーに過ぎない。こんなものはスポーツ新聞やタブロイド紙の延長に過ぎず、公平性の観点など見る向きもない。しかし、写真は多くを語る。ライオンに関しては注意深く見れば日本の風景ではないことがわかる。南京事件の写真を検証するという本がかつてベストセラーと化したが、検証されたおおもとの写真は嘘にまみれていた。キャプションを変え、関連事件に紐づけるように曲解、歪曲、ねつ造のオンパレードだった。今回、たまたまメルケル氏の写真に言及して感じたことは、やはり印象操作へ対する一貫した憎悪だ。朝日サンゴ礁事件への根深い厭悪もある。KYを空気が読めないと巧妙にすり替えようとしたあの年。じゃあ空気読めるもKYだろうと多くの人間が呆れたあの時。写真は多くを物語るが嘘もつく。これを忘れてはならない。
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10月29日 朝

ペッパー契約更改のこの時期、9割の経営者が更改しないという。こう書いてすぐに理解できたあなたは情報通。なんのこっちゃと首を傾げたあなたが普通。ペッパーとはソフトバンク社が開発した人型ロボットのことで、電気屋の店頭でよくみかける不気味なあいつのことだ。アイロボットを鑑賞したことのある人間はあの顔に底知れぬ鬼胎をいだく。2015年10月から契約期間3年の法人向けモデルがはじまった。今年が契約更改の年となる。更改見送りにする最大の理由は目新しさがなくなったことで、今ではほとんどの人間が素通りするという。加えて、AIの急速な発展により別段ペッパーである必要もなく、他のサービスで補填できるという声も挙がる。費用面も大きい。法人向けの3年間プランでは手数料と月額利用料で200万。これだけ取られるのなら安価なアプリのほうに傾くのは必然といえる。最近、テレビCMでもよくみかける。その筆頭として、まずはアマゾンエコー。「アレクサ、消防署の電話番号教えて?」「はい、119番です」アップルからはSIRIが登場。アシスタントAIではこちらが先駆者のようだ。マイクロソフトからはコルタナ。個人的には最近はもっぱらグーグルアシスタントを活用している。日に何度もオッケーグーグルと発している。とにかく便利だ。「オッケーグーグル、明日のジンバブエの天気は?」「オッケーグーグル、林らざんて何したひとやったっけ」「オッケーグーグル、酒ほその最新刊を教えてちょ」そのまま教えてくれることもあるし、関連するウェブページを示すこともある。音声認識も今までとはけた違いで、間違うこともない。最初に3回発声することでほぼ完ぺきに本人照合もできるようだ。いうことない。最近では職場のタイムカードも生体認証形式が増えている。こちらも最初に指紋を三回かざすだけで、情報がインプットされる仕組みだ。実際に使用している人間からいわせてもらえば、すべての企業は生体認証に切り替えるべきだろう。ソフトバンクも今後はパスワード形式を破棄して生体認証に切り替えると先ほど発表したばかりだ。いずれ段階的にだがキャッシュカードもなくなるだろう。カードを入れて暗証番号入力ではなく、指をディスプレイに押し当てる。やがて、カードもなくなり、利用関連ボタンを押したあと、指を押し当てるというようなプロセスをたどるはずだ。車や自宅のキー、免許掲示、デリバリー、キャッシング、予約、チケット購入、定期券、回数券、電子マネー、交通系カード等、電子決済の多くは生体認証と化す。本人照合の面でこれほど強固なシステムもない。来年、10月、消費増税に合わせ、キャッシュレス社会がとうとう日本にも訪れる。1年を切った。3年前の10月、一年後の10月、今年の10月が気づきの時節であったと思い出すのかもしれない。そういえば、何年かまえに比べ、持ち物も減った。今ではスマホとキーケースだけだ。小銭入れつきキーケースなので、一応、小銭を入れているが、キーケースもいずれなくなる。スマホのなかにカードが4枚。これもなくなる。スマホ本体ぐらいか。これもいつかなくなるのだろう。
posted by せつな at 07:25Comment(0)日記