12月30日 朝

久しぶりにビッグボーイに行った。メニューが変わっていてよりシンプルになったようだ。ワインリストもハウスワインのグレイフォックス一種類しかなかった。これしか頼まないので別にかまわないが、もう少しアルコールメニューを増やしてくれたらなあと思う。気になったのはホールスタッフの疲労度で皆、一様に疲れていた。明らかに集中力も欠いているようで、ほかの客を座席に案内するとき、ナイフ、フォーク等の入ったカトラリーの棚にぶつかってしまい派手な音を立て何ケースか散乱させてしまったのをみた。年末ということで忙しいのだろうが、理由はそれだけではないだろう。絶対的に人手が少ない。しばらく眺めていたら、だいたいの状況は把握できた。フロアを担当しているのは女性3人で厨房に男性1人。広大な店内のサービス概要。どうやらそれが全容のようだった。サラダバーの補充も途切れがちだ。まだ時間が早かったのでそれほど席が埋まっていなかったにもかかわらずサービスは滞りがちで昨日は肉の日でもあったし先が思いやられるなあと酔っ払いの傍観者に徹するうち、気にもとめなくなっていた。ハンバーグとワインの相性は変わらず秀逸でエビフライもカレーも健啖に貢献した。満ち足りた気分で会計を済ますと、レジの最中もやはり疲れた様子で、欧米ならこういうとき多めにチップを渡すのだろうなと思いながらそそくさと店を後にした。夕食前にもわりと呑んでいたので完全に千鳥足と化した図体が重く感じた。とかくブラックと揶揄される外食産業だが、普段、チェーン店を気軽に利用できるのも従業員のこうした努力のおかげであって、たまに行き過ぎた雑言をサービススタッフに吐くひとを見かけるけど、ああいうのを見ると本当に気の毒に感じる。2018年は転換の時期になる。大手も副業を認めるというし、今年、低価格商売の根幹が揺らいだように来年はいっそうの変化を体験することになるのだろう。それは客も従業員も同様で変化の波はすぐに定着するはずだ。映画レザボアドッグスの冒頭はレストランのチップについて話し合うシーンからはじまる。時給が低くても稼ぎは悪くないのがあちらのサービススタッフだ。マドンナもここから成り上がった。日本のサービス業界もワタミの駆逐、すき家の反乱、くらの内情暴露と立て続けに露見したここ数年で多少は覚醒した感がある。これは日本の労働市場全般に当てはまることかもしれないが反抗はまだはじまったばかりだ。
posted by せつな at 08:29Comment(0)日記