12月23日 早朝

天皇陛下万歳。本日、23日は天皇誕生日だ。陛下のご生誕日を心より奉祝申し上げます。もしかすると再来年は祝日でなくなるかもしれないが、今年は日の並びがよくて何か特別めいた予感がある。そろそろ年惜しむ頃、冬至のゆず湯に今年を思い、次のイベントはクリスマスとなるが、最近、若者の○○離れもすっかり定着した感があるようにクリスマス離れも例外ではない。クリスマスが別格だった時代はもはや往昔の彼方にある。それで思い出すのがバブル期の映画「バカヤロー!3 へんなやつら」で、今ちょっと調べてみたら第4話にある「クリスマスなんか大嫌い」というこの時期をにぎわすクレイジーケンバンドの名曲と同じタイトルのお話。ざっとあらすじを紹介すると、東京の郊外に寂れた商店街があって、そこの跡取りたちにとってクリスマスは店の手伝いをする日。なんとか店を抜け出し都心でおしゃれなクリスマスを過ごそうと画策する若者たちのなかにあって、薬屋の息子、永瀬正敏氏演じる正だけは商店街に残り、イブの夜を盛り上げる方法を考えていた。都心でクリスマスを過ごす若者たちは現実を思い知る。どこもかしこも混雑。そのうえ特別料金。質の低いサービス。幻滅、落胆、失望。挙句に都会の若者たちに馬鹿にされ、さんざんな目に遭い、地元商店街へいそいそと戻る。すると、商店街は見違えていた。装飾、クリスマスイルミネーション。それぞれの店の特性を活かした各種のイベントが繰り広げられていて、たくさんの人だかりがあり、きらびやかで温かい光景が広がっている。サンタクロースに扮した正が歌いながら皆を迎える。そして、マイク片手に、へんなクリスマスなんかバカヤローと叫ぶ。その場にいた人々も次々にバカヤローと絶叫しはじめ、エンディング。聞くところによれば、クリスマスが盛り上がり始めたのは高度成長期にあるという。映画「戦場のメリークリスマス」をみるとすでに認知はされていたようだが、盛り上がりをみせたのはやはり戦後、1億総中流社会が浸透しはじめた時期とみていい。クリスマスツリーを飾り、七面鳥ではなく、日本流にチキンとケーキを食べる。大人はシャンパン、子供はシャンメリー、恋人や友人や子供にプレゼントを渡し渡され共に心やすらぐときを過ごす。馳星周の小説にでてくる支那人のセリフがこの時期を象徴している。「なんで日本人がクリスマスを祝うかだって?おれに訊くなよ。おれだってわかんないんだからさ」やがて85年のプラザ合意を経て、バブル期が訪れる。聖なる夜が性なる夜でさあ、と稲中にも出てくるようにクリスマスはいびつに変質を遂げていく。半年前にホテルと夜景の見えるレストランを予約し、レンタルしたリムジンで男はエスコートし、女性はドレスを着飾る。そこには残酷な選別があり、日付をまたぐ本命とランチ時に逢いプレゼントだけをせしめる脇役に分かれる。アッシーくん、メッシーくん、みつぐくんが俗語として飛び交う時勢。バブルが終わる。失われた20年の間に若者はクリスマスを捨てた。
posted by せつな at 06:58Comment(0)日記